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kiyo
@CloudGenerator
読書と旅行と時々の登山、そしてお蕎麦を食べれば幸せです。
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kiyo
@CloudGenerator
12 days ago
@honeytea_mako
こんにちは。お譲りすることが確定しましたため、ご期待に添えず申し訳ございません。チケットが手に入ることを願っております。
kiyo
@CloudGenerator
20 days ago
山形小説家・ライター講座 講座だより VOL. 195 講師:堀江敏幸先生(2026年3月22日)https://t.co/i4KJvhUPB0 【係留された船への手紙】 拝啓、お元気ですか。 少し前には桜の季節だと思っていましたのに早くも夏の陽気で、毎朝の散歩中に浴びるお日様の光が、日ごとに熱を増してまいります。 私の住む町では街路樹の葉の色が一段と濃くなり、風が吹くとその葉ずれの音もひところよりも硬さを増したように聞こえます。 先日、一冊の本を再読いたしました。いままでこの本を何度読んだのか覚えていないのですが、はじめて読んだときのことはよく覚えております。それはもう20年ほども前のことです。当時からしおりがずっとはさみっぱなしのページの次のような文章に、この20年の歳月を越えて、過去の自分の思いがよみがえってまいりました。 満席だったテラスをあきらめ、キャビンで淡泊な鱒のフライとビールを味わいながら、静止しているのかどこかへ運ばれているのか、それともただ酔いがまわっただけなのかわからなくなって、まわりの客がみな帰ったあとも惚けたように窓のすぐ下の水のきらめきをながめていたのは、十数年まえの話だ。あのときといまと、なにが変わり、なにが変わらずに残っているのか。自分はこう変わった、こんなふうに成長した、と第三者のまえで堂々と口にできる人々が、彼にはひどくうらやましい。いや、正直に言えば、疑わしいとさえ感じることがある。彼のなかにはだらだらと切れ目なくつづく日常があるだけで、日々の流れの幅がひろくなったりせまくなったり、あるいは勢いが増したり減じたりすることはあっても、そのあいだの変化を明確に言葉にすることなんてとてもできないのだ。 (堀江敏幸『河岸忘日抄』新潮文庫) あのころ、未熟な青年に過ぎなかった私も、成熟したとはいえないまでも、いまではすっかり中年になりました。あらためて時の経つ早さにおどろいています。けれど不思議なことに、あのころの青年が私になったのだというような気がいたしません。 もちろん人間はそれほど大きく変わるものではなく、あのころからなにも変わっていない、と思うことも沢山あります。しかし、だからこそなのかもしれません。20年の時の変化にさらされず、あのころの自分がまだ、いまの私としてではなく、そのままどこかにいるような気がするのです。 2020年代のはじまりは世界中の誰もが知ってのとおり、暗雲が立ち込めるものになりました。私の肺にもその暗雲は入り込み、それはこの数年来、ともに生きねばならないものになっています。 そして世の中が少しずつ暗雲の影響から脱しつつあると見えたのも束の間、世界はますますあと戻りのできない方向に舵を切っていくように見えます。 電子の世界もあのころとは随分変わりました。少しのぞくだけでも沢山の情報とあらゆるひとの感情が溢れています。ただ平和を願えば〝無責任〟と言われ、一方でさらに無責任と思えるような勇ましい言葉が目につきます。 葛飾柴又生まれの昭和を代表する人気者「それを言っちゃあ、おしまいよ」が口癖のあのひとが、20年ぶりに帰った故郷で妹の就職先を知り「今の世はなんたって電子だからね!」と言っていた時代と、私たちの「電子」に対するイメージには雲泥の差があります。なにしろあの時代の「電子」はパンチカードや磁気テープに入力されていたのですから。それはデジタルなものが一度アナログに変換されて世界に生まれるいわば人の手を介した工程でした。 真空管のように丸くて温もりのある風合いからイメージされていたかつての「電子」は、いまでは見かけることがなくなりました。量と速度が圧倒的に増して、もしも触れることができたなら一瞬で貫かれそうなくらいです。そのスピードの変化はこの数年、いままでの速度を超えて加速しているように思います。 そんな状況で、私は電子の世界に少し距離を取るようになりました。それと同時に「言葉」を読まれるかもしれないものとして使うことからも遠ざかっていきました。 思えば不思議なものです。故郷が絶望的な被災をしたあとも、過酷な仕事に気持ちがすり切れてしまったあとも、時間の経過とともに「言葉」はまだ、なにかを伝えるものとして自然に湧き上がって来たのです。 しかし、いつとはなしに自分の言葉を誰かに読んでもらおうという気持ちがうしろめたいもののように思え、気まぐれに書いた形になることのないメモだけが増えていきました。 このような変化はもしかしたら環境のせいばかりではなく、近頃余儀なくされているつっかえ棒がなければ持ち運べない体のほうにも要因があるのかもしれません。けれど言葉への執着からはなれて、なにか自由になった気がしたのも事実です。 この数年、そんな風にしてときおり水漏れのように落ちる言葉の断片だけが溜まっていきました。ほとんどは読むに耐えないそんな言葉の断片も一定の量ともなれば、なにか意志を持ったもののように自ら流れる方向を定めようと動き出します。 いま、それを読み返してみると自分が若いころに通過した大きな分岐点から、ずっと繰り返し考え続けてきたことがぼんやりと見えてくるような気がいたします。数十年の時間が経っても、それは未だ結果ではなく経過に過ぎないものではあるのですが。 20年前の自分を思い返してみると漠然とした不安の中で生きていた、という感じがします。客観的に見れば若さゆえの当然のことなのかもしれません。しかしあの頃の私には、それは恐怖に近い不安だったのだと思います。 思えばあの頃、私には「社会への適応」も「個性的」であるということも、どちらも同じくらい難しく、なにか宙ぶらりんの中途半端な場所にいるという焦燥感のようなものだけがありました。 私は自分が何者であるのかをうまく説明できるようになることよりも、その中心が中空であると知りながら、Aではない、Bではない、Cではない……、というように延々と続く否定形を通じて、まるで玉ねぎをむいていくような仕方でしか、自分というものを考えることができませんでした。 これではいけない。私はこういう人間だ、と強く言うことのできるなにかを見つけなければならない。そういう思いにとらわれて、あのころの私は日々不安を募らせていたのです。 しかし私は結局、そんな玉ねぎをむくような仕方でしか歳を重ねることができませんでした。考えてみるとこの20年は、若かった自分が思い描いていた「こうあるべき人間像」をひたすら玉ねぎのようにむき続ける年月だったといえるのかもしれません。 何者かになる必要などないのではないか、そう思えるようになった契機をいまでも覚えています。それは当時アルバイトしていたお店へ出勤する途中にあったデパートの本屋さんで見つけた一冊の本でした。その本は書店の本棚のなかで目立つ、派手な色彩の背表紙にまぎれた静かなたたずまいをしていました。その本の帯にはこう書かれていました。 「ためらいつづけることの、何という贅沢──。」 それは哲学の本でもなければ、胸が躍る冒険の物語でもなく、そこに不安な日々への解答があるわけでもなければ、すべてを忘れて夢中になれるいっときのわくわくがあるわけでもありませんでした。その造作に現されたように、ただただ静かな本でした。しかしその静けさが心地よく、読み進めるにつれて私は穏やかな気持ちになっていきました。 ひとの一生のなかで、あのときが、自分にとってとても大きな分岐点だった。そう思える瞬間というものはそう多くはありません。けれど私にはあのときの、その静かな本との出会いがとても大きなものだったのです。 のちの人生でなんらかの成功や結果に結びつくわけでもなく、目に見えてなにかが明確に変化したというわけでもない、こんなささやかな一冊の本との出会いを、これほど大切だと思うのですから不思議なものですね。けれどその出会いがなければ、そのあとに巡り会うあらゆるものとの出会いかたもまた、いまとは大きく違ったものになっていたでしょう。 いまになって振り返ってみれば、当時の私が欲しかったのは不安への回答や気をまぎらわせるなにかではなかったのだと思います。 悩んだり停滞したりする時間を無駄だとしりぞけて、かろやかに結論をみちびき出して生きていく人物を私自身、尊敬しもするのですが、むしろその時間をおもくうけとめていく凡庸さに価値を見いだしたくなるのです。それはうしろ向きというのではない、むしろひたむきという類いのものなのではないでしょうか。 水は自然に高いところから低いところへと流れていきます。ときには気の遠くなるような永い時間をかけて自ら道をつくりながら。ひとの一生はそれほどの時間とは比較しようがないくらいの短い時間ではありますが、高みに登って行く強い意志を持った生き方がある一方で、水が大地を浸食してゆくように永い歳月をかけながら、自然に自分の流れていく先を決めるような、そんな生き方があってもよいのではないかと思うのです。 あのころ、こんな風に言葉にすることはできませんでしたが、当時、息苦しい日々に私がほっと息をつくことができたのは、その本との出会いがもたらしてくれた、こんな感覚だったのかもしれません。 今年、偶然見つけたある講座の講評作品募集の欄にその本の作者のお名前を見つけました。私はそれがどんな講座なのかもわからないまま、何年も前に書いて仕舞い込んでいた文章を送ってみようと思いました。新たに書いたものではなく、拙さを厭わずにその文章を選んだ理由には、私の体内でずっと消えてくれない暗雲のせいもあります。 とにかくこれを出してみよう。その時は取り上げられるにしても、取り上げられないにしても、送りさえすれば後日結果だけが返ってきて、それで終わりなのだろうと思っておりました。のちにその方とオンラインで直接お話をすることになると知り、私は知らせが来てから当日までの短くない時間を、眠れなくなるくらい緊張しながら過ごしました。 きっと20年前の自分が知ったら、叫び声をあげるくらい驚いたに違いありません。 いま、20年前の自分とあらたに出会い直したような思いを感じております。そしてかつてよりも視力の衰えてきた目では、彼の目には鮮明に見えていたものが、同じようにくっきりとは見えないのだ、ということも。しかし輪郭線がぼやけるからこそ、境界を越えて見えてくるものもあるように思います。晴れ渡った景色ではなく、霧のかかった景色を好ましいと思うのもまた、水に漂う者の定めなのかもしれません。 久しぶりに、つい色々書き過ぎてしまいました。 雨の季節がやって参ります。 どうぞお元気で。また書きます。
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CloudGenerator
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山形小説家・ライター講座
@yamagatakouza
21 days ago
【3月堀江敏幸先生講座の前半記事を公開しました!】 「物語全体から伝わってくるものは、書かなくても作品は成立するでしょうし、むしろそうした文章があると、説明がやや親切すぎると感じたり、明快に整理されてしまうことに寂しさを覚える読者もいるかもしれません」 https://t.co/khhstVXPyd
CloudGenerator
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河村書店
@consaba
about 1 month ago
6月11日(木) 19:00~20:30 アンドリュー・ワイエスの絵画を物語る 堀江敏幸×高橋秀治トークイベント 代官山 蔦屋書店 https://t.co/3cutTO4XK0
#s_info
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辻邦生生誕100年記念事業・辻邦生関係資料(学習院大学史料館/霞会館記念学習院ミュージアム)
@kunio_mini
学習院大学史料館(霞会館記念学習院ミュージアム)の「辻邦生関係資料」です!小説家・仏文学者で本学教授であった辻邦生の資料を6万点以上所蔵▼ 「Re:辻邦生」展開催(前期3/14〜5/16、後期6/23〜8/1)▽7/29園生忌▼個別の返信は致しかねます。お問い合わせは03-5992-1173までお願いいたします。
クレストラブ
@lovecrestbooks
本を読んだり、劇場に行ったりしてます。 新潮クレスト・ブックス/吉田篤弘さん/川上弘美さん/チョン・セランさん/猫/コーヒー/劇団四季🥀
gojioki
@natsuhanidone
朝日で目が覚める
CloudGenerator
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福島亮研究室
@tembea_toyama
about 1 month ago
堀江敏幸氏・福島亮氏スペシャル対談 「孤独な思索者たちへのアミティエ いま、フランス文学を読む」 https://t.co/Cg1Pgvw7I6
@PeatixJP
より 2026/6/8 (月)19:00から20:00まで、丸善で堀江敏幸さんと対談をします。 お席に限りがあるので、ご予約をお願いします!
kiyo
@CloudGenerator
3 months ago
なんとなくギタレレを触っていたらできあがりました。
#ギタレレ
#タイムラプス
CloudGenerator's tweet video.
kiyo
@CloudGenerator
9 months ago
ご縁があり「故郷」について書く機会を頂戴しました。「故郷」を考える上で『詩集 いのちの芽』(岩波文庫)から小島浩二さん(近藤宏一さん)の「海の向こうには」にヒントをいただきました。 近藤さんの『闇を光に』(みすず書房)も素敵な本で、大切にしている一冊です。 https://t.co/ljMAPQDetH
kiyo
@CloudGenerator
over 1 year ago
@gozeuta8_myouon
『会津の民俗』をお渡しさせていただいた者です。先日はお話しさせていただけて大変嬉しかったです。また拙文へのご感想、誠にありがとうございます。過分なお言葉を頂戴して感激です。 来春、お唄を拝聴できるのを楽しみにしております。
kiyo
@CloudGenerator
almost 5 years ago
村上で映画『瞽女GOZE』を観た後、笹川流れで粟島の向こうに沈む夕陽を眺め、小林ハルさんのお墓参りに行きました。記憶を頼りにお墓を見つけて車の灯り消すと真の闇。散りばめたような星空の下、手を合わせると季節外れの蛍が辺りを飛んで行きました。不思議な気持ちで呆然と光の軌跡を見送りました。
kiyo
@CloudGenerator
almost 5 years ago
成長し親方になったハルさんが幼い弟子に向き合っている時、不意に躾に厳しく鬼の様だった亡き母を思い出すと、それまで辛く苦しい記憶だった幼き日々が静かに意味を変えていきます。目が見える事と本当に視る事は違う、ハルさんの人生はそんな事を教えてくれます。 https://t.co/RgNrp1U4P8
kiyo
@CloudGenerator
almost 5 years ago
映画『瞽女 GOZE』を観ました。最後の瞽女といわれた小林ハルさんの凄絶な人生が描かれます。盲目の娘ハルを生かすため鬼になって彼女を育てる母トメ。「母様は鬼だ」と呟く幼いハルは辛い修行に耐えやがて瞽女として成長していきます(続 https://t.co/DoQGMU0DrA
kiyo
@CloudGenerator
almost 5 years ago
暑中見舞い。
kiyo
@CloudGenerator
about 5 years ago
@shiori_ho
お気づかいいただき、ありがとうございます。堀江さまもどうぞ気をつけてお過ごしください。今後のご活動も楽しみにしております。
kiyo
@CloudGenerator
about 5 years ago
先日、世田谷美術館へ堀江栞さんの絵を見にゆく。「後ろ手の未来」という重い言葉のとおり作品は暗い色が主なのだけれど、それが暗いというよりもむしろ深い色使いだと感じました。岩絵具は油絵具とは違って重ねた色が混じり合って、それが肌の奥の血液や骨を感じさせるような気がしました。
kiyo
@CloudGenerator
about 5 years ago
@shiori_ho
拙い感想にご返信ありがとうございます!絵を目の前にした時、反対にこちらが見られているような気持ちになり、深い感銘を受けました。次回ご予定の個展にも伺わせていただきたいと思います。
kiyo
@CloudGenerator
over 5 years ago
正木香子著『文字と楽園』精興社書体であじわう現代文学 あらためて自分の本棚を眺めると沢山の精興社書体で組まれた本がありました。書店で初めて本を手に取った時、内容ではなくて、もしかしたら文字の持つたたずまいに惹かれたのかも。書体の持つ不思議な力のお話しです。https://t.co/YJZesdWGr5
kiyo
@CloudGenerator
over 5 years ago
井上ひさしさん、没後10年。読書が好きになったきっかけが井上さんの作品でした。中学生の頃、父に頼んで山形県川西町に講演を聞きに行き、休憩時間に玉蒟蒻を食べていた井上さんにサインをお願いしたら、楽屋まで連れて行ってくれてお話ししたのは大切な思い出です。https://t.co/LsTKSfZplj
世田谷文学館 Setagaya Literary Museum
@SETABUN
over 5 years ago
【井上ひさし展―希望へ橋渡しする人】 井上事務所(
@inoue_jimusho
)さんに〈小中学生にすすめたい井上ひさし作品〉を10作品選んでもらい、推薦文を寄せていただきました。少しずつご紹介していきます。
#井上ひさし展
#世田谷文学館
kiyo
@CloudGenerator
over 5 years ago
本の雑誌社さんで手に取った。正木香子さん『文字と楽園 精興社書体であじわう現代文学』 みすず書房の本が並んでいるとその一角だけ空気が違って見えるというという一文に激しく共感してしまいます。 精興社書体といえば堀江敏幸さんと思っていたら最後に紹介されていました。
#神保町ブックフリマ
kiyo
@CloudGenerator
over 5 years ago
ずっと行ってみたかった瞽女ミュージアム高田へ。瞽女を描いた画家、斎藤真一さんの絵に感動しました。彼が支援者、木村東介さんへ宛てた手紙の書簡集を読んでいます。瞽女の足跡を追って出掛けた山深い村々でのことが書いてあり、これは『忘れられた日本人』と並んで岩波文庫になってもよい名作です。
kiyo
@CloudGenerator
about 6 years ago
@BarMusic_Coffee
恐れ入ります。ありがとうございます!
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