北朝鮮の10発以上のミサイル発射。その背景で、西太平洋から米空母が消えていることも気になります。
長期化するイラン戦争で、米軍の戦力配置にかなり無理が出始めています。
APによると、中東で異例の長期展開を続けてきた空母 USS Abraham Lincoln と乗組員をようやく帰還させるため、米軍は日本・横須賀を拠点とする USS George Washington を中東へ移動。
George Washingtonは米海軍唯一の前方展開空母です。
その結果、現在、西太平洋には米空母が一隻もいないという異例の「空白」が生じています。
そして、このタイミングでTrump大統領は米韓合同軍事演習の大幅縮小を指示。
表向きには、北朝鮮との緊張緩和や金正恩氏との関係改善などが理由として挙げられています。
しかし、その直後――
北朝鮮は10発以上の短距離弾道ミサイルを発射。
もちろん、Trump政権による演習縮小と空母不在が直接関係しているという証拠はありません。
また、北朝鮮が今回の発射を「米空母不在を狙ったもの」と明言しているわけでもありません。
それでも時系列を見ると、どうしても気になります。
Iran戦争長期化
→ 中東の空母が長期展開で限界
→ 日本配備の空母を中東へ移動
→ 西太平洋に空母の空白
→ Trumpが米韓演習縮小を発表
→ 直後に北朝鮮が10発以上の弾道ミサイル発射
米国は北朝鮮の動きを事前にどこまで把握していたのでしょうか。
そして演習縮小は純粋に外交上の判断だったのか。それとも、イラン戦争によって生じた西太平洋での軍事的な空白を、外交政策の変更によってカバーする意味もあったのか。
現時点では推測の域を出ません。
ただ一つ確かなのは、米国が中東に戦力を集中させた結果、インド太平洋の抑止力に実際の空白が生じていることです。
イラン戦争が長引けば長引くほど、その代償は中東だけでは済まなくなってきています。
US pulls last aircraft carrier in Asia as Trump focuses on Iran and the Western Hemisphere https://t.co/IKl2y7aRJT