「外科医は離婚が多い」というのは、医療者の間では昔からよく耳にする話ですが、実際にどの程度なのかを検証した研究は多くありません。
米国国勢調査データを用いた研究では、外科医の離婚率は一般人口より低い一方で、他科の医師と比較すると有意に高いことが示されました。年齢、性別、収入、労働時間などを調整した後も、その差は残っていました。
離婚は個人や家庭の問題として捉えられがちですが、その過程で生じる精神的・時間的負担は、診療や手術のパフォーマンスにも少なからず影響を及ぼす可能性があります。離婚を防ぐことは容易ではありません。しかし、チームのメンバーが人生の困難に直面したとき、支え合える組織であることは、本人のためだけでなく医療安全のためにも重要なのではないでしょうか。
Reference:
Dimick JB, et al.
Divorce Among Surgeons and Other Physicians in the United States.
Ann Surg. 2025;281(1):110-115.
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