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日本全国には9つの地域リーグがあります。 CSL(中国サッカーリーグ)は、中国地方の5県に所在する第1種登録のクラブチームが参加するサッカーリーグです。 HIFAとは、公益財団法人広島県サッカー協会の略称です。
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6 days ago
応援することと、共感することは違う。 勝ってほしいチームはある。 でも、それだけでサッカーを見ているわけではない。 中国サッカーリーグを中心に観戦・記録。 試合結果だけでは見えない、クラブや地域の物語を追いかけています。
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【Awayに行こう!⑤ 広島県編(前編)】 ~福山シティFCの挑戦から見る広島県4クラブのホーム文化~ 下関には歓迎があった。 米子には旅があった。 益田には旅情があった。 岡山には地域リーグの原風景があった。 では広島県はどうだろうか。 実は広島県の中国リーグクラブには少し変わった特徴がある。 それは、 「ホームスタジアムが定まっていないクラブが多い」 ということだ。 ⸻ その中で例外と言えるのが福山シティFCである。 エヴォルヴィンフットボールフィールドをホームとして使用し、中国リーグでも最もホームゲーム開催に力を入れているクラブの一つだ。 キッチンカー。 グッズ販売。 会員サービス。 有料席。 地域リーグとしてはかなり先進的な取り組みが見られる。 一方で会場そのものは必ずしも観戦向きとは言い切れない。 基本的にはネット越しの観戦となる。 ピッチ内観戦エリアも設けられているが、利用できるのはホーム側のみ。 アウェイ観戦者には開放されていない。 アウェイ側の観戦エリアはネット外の一部に限定されている。 近年、中国リーグでもホームゲームを「見せる場」として演出するクラブが増えているが、その中でも福山シティFCはホームクラブを優先する色合いが強い会場と言えるだろう。 もちろんホームの観客を大切にすることはクラブ経営上重要である。 ただ、アウェイ観戦者も同じ試合を楽しみに訪れている。 ⸻ 駐車場問題もある。 市中心部から離れた立地にもかかわらず駐車場は少なく、中国リーグでは珍しく有料である。 試合によっては無料の臨時駐車場も用意されるが、中にはかなり歩く場所もある。 アウェイ観戦者にとっては福山遠征の洗礼と言えるかもしれない。 ⸻ しかし、それでも福山シティFCには他クラブにはない挑戦がある。 今週末には福山通運ローズスタジアムで「10000人満員PROJECT」が開催される。 福山通運ローズスタジアムの収容人数は10,081人。 (メインスタンド3,781席、芝生席6,300人) 中国リーグの通常の観客数を考えれば途方もない数字だ。 1000人を集める挑戦ではない。 5000人を目指す挑戦でもない。 1万人規模のスタジアムを満員にしようという挑戦である。 クラブとしても本気で大観衆を迎える準備を進めていることが伝わってくる。 天候の不安もある。 日本代表戦とも重なる。 交通アクセスにも課題がある。 それでも挑戦する。 そこに価値がある。 成功するかどうかは分からない。 しかし仮に1万人に届かなくても、 5,000人。 7,000人。 あるいは新たな観客動員記録が生まれるだけでも、中国リーグにとっては大きな一歩になるだろう。 福山シティFCの挑戦は、単なる一クラブの集客イベントではない。 「地域リーグでもここまでできるかもしれない」 そんな可能性を示そうとする挑戦なのである。 (後編へ続く) #中国サッカーリーグ #Awayに行こう
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1 day ago
【観音、皆実、瀬戸内、沼田――中国リーグに息づく広島高校サッカーの系譜】 中国サッカーリーグに在籍した選手を見ていくと、広島県内では広島皆実高校、観音高校、瀬戸内高校、沼田高校の出身者が多い。 広島皆実高校では、 SRC広島に松岡祐介、横路翔太、二井野巧、牛原克、石原航太、山田鷹也、福山シティFCに藤井敦仁、若宮健人、西原広太、FCバレイン下関に疋田優人、ヴァリアモーレ安芸に大武弘直らが在籍し、中国リーグ各クラブで活躍してきた。 観音高校では、 福山シティFCに代健司、井西海斗、SRC広島に岡崎和也、宮島ユナイテッドFCに笠井康希が在籍。現在は福山シティFC代表兼GMの岡本佳大、宮島ユナイテッドFC監督の合川和弥もクラブ運営や指導者として関わっている。 瀬戸内高校からは 福山シティFCに安藤拓海、SRC広島に林遥、 沼田高校からは 宮島ユナイテッドFCに秦慎弥、松本健汰、ヴァリアモーレ安芸に木下凌、野村迅らが中国リーグへ進んでいる。 しかし興味深いのは、高校時代の実績と中国リーグでの競技継続は必ずしも一致しないことだ。 皆実高校や瀬戸内高校の主力選手の多くは関東・関西の強豪大学へ進学する。 だが大学卒業後も競技サッカーを続ける選手は決して多くない。 JリーグやJFLへ進む選手は一握りで、多くは大学卒業とともに競技生活を終える。 広島へ戻り、中国リーグでプレーする選手はさらに少数派だ。 そのため現在の中国リーグを支えているのは、高校時代のスター選手ばかりではない。 仕事や家庭と両立しながら、それでもサッカーを続けることを選んだ選手たちである。 そんな中、 今回振り返った4校の中で、全国制覇時の登録メンバーとして中国リーグに関わったことが確認できるのは二人。 2006年度インターハイで初出場初優勝を成し遂げた広島観音高校。 その主将として最終ラインを統率したのが代健司である。 センターバックとして日本一に導いた後、水戸、愛媛、山口、富山、宮崎とJリーグで活躍。キャリア晩年の2024年に福山シティFCへ加入し、昇格を目指すチームの精神的支柱として戦い抜いた。 そして2008年度全国高校サッカー選手権。 大迫勇也擁する鹿児島城西ら強豪を破り、広島皆実高校を初の全国王者へ導いた主将が松岡祐介である。 同じくセンターバックとして堅守を築き、明治大学、ソニー仙台FCを経てSRC広島へ加入。長年にわたりチームを支え続け、中国リーグを代表するベテランの一人となった。 広島高校サッカー史に残る二つの全国制覇。 その両方の主将が中国リーグでプレーしたことは興味深い。 中国リーグは、高校時代の成功者が集まる場所ではない。 卒業後もサッカーを続けることを選び続けた選手たちが集う舞台なのである。 #中国サッカーリーグ #地域サッカー #広島サッカー #広島皆実 #広島観音 #瀬戸内高校 #沼田高校
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2 days ago
【地域リーグの可能性を広げる挑戦――竹ヶ端10000人満員PROJECT】 6月21日、中国サッカーリーグ第11節・福山シティFC対ENEOS水島戦で「竹ヶ端10000人満員PROJECT」が実施される。 全席無料。 スタジアムグルメや職業体験、縁日、eスポーツ体験なども行われ、試合だけでなく一日を楽しめるイベントとして開催される。 地域リーグの公式戦で1万人を目指す。 それだけでも異例の挑戦と言えるだろう。 ⸻ 数字で見ても、その大きさは分かる。 福山通運ローズスタジアムで開催されたサンフレッチェ広島公式戦の最多観客数は、1994年ガンバ大阪戦の8,898人。 Jリーグ開幕直後の熱狂の中で記録された数字である。 また近年の天皇杯福山開催の観客数は、 ・2021年 1,528人 ・2022年 1,942人 ・2023年 3,942人 ・2024年 4,268人 と推移している。 その歴史を踏まえると、1万人という目標がいかに大きな数字かが分かる。 ⸻ しかも今回は決して好条件ではない。 当日は13時からワールドカップ日本代表戦が行われる。 福山シティFCのキックオフは15時だが、だからといって「日本戦を見てから竹ヶ端へ向かえばいい」というほど単純ではない。 福山通運ローズスタジアムは芦田川河口部の先端に近く、アクセスルートは限られている。 公共交通機関も路線バスが中心で本数は多くない。 サンフレッチェ広島の天皇杯開催時でさえ、試合前後の渋滞や駐車場問題に悩まされた人は少なくないだろう。 さらに当日は福山かわまちトライアスロン開催に伴う交通規制も予定されている。 加えて午後(12:00〜18:00): まとまった雨が降りやすい時間帯で降水確率は80%に達する予測です。 集客イベントとしては決して追い風とは言えない状況だ。 ⸻ だからこそ今回の結果は興味深い。 重要なのは「成功か失敗か」を単純に判断することではない。 福山通運ローズスタジアムの歴史を見ても、サンフレッチェ広島の公式戦でさえ8,898人が最多であり、近年の天皇杯でも4,000人台が最高だった。 その中で地域リーグの試合がどこまで人を集められるのか。 そこに注目したい。 ⸻ 福山シティFCは近年、 地域活動、 スポンサー開拓、 学校訪問、 イベント参加など、 地域に根差したクラブづくりを積み重ねてきた。 今回の1万人プロジェクトは、その成果が初めて数字として表れる機会でもある。 福山市民が福山シティFCをどれだけ認識しているのか。 どれだけ関心を持っているのか。 どれだけ「自分たちのクラブ」と感じているのか。 その現在地が見える日になるだろう。 ⸻ 1万人を達成すれば歴史的快挙であることは間違いない。 しかし、たとえ届かなかったとしても、その数字には大きな意味がある。 6月21日は単なる中国リーグの一試合ではない。 福山シティFCと福山市の関係性、 そして地域リーグが持つ可能性そのものが試される一日になるのかもしれない。 #福山シティFC #中国サッカーリーグ #ENEOS水島 #竹ヶ端10000人満員PROJECT #福山通運ローズスタジアム #福山市 #JFL昇格 #地域リーグ #サッカー観戦
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2 days ago
【広島サッカーが育てた中国リーガー2026 特別編】 藤堂拓真 × 垰本裕太郎 × 合川和弥 ~広島サッカーを支える三人の指導者~ これまでの連載では、中国リーグで活躍する選手たちを紹介してきた。 しかし、中国リーグの魅力は選手だけではない。 その裏にはクラブを導き、選手を育て、地域サッカーを支える指導者たちの存在がある。 今回は特別編として、2026年中国サッカーリーグで広島県クラブを率いる三人の監督にスポットを当てたい。 ⸻ ■藤堂拓真(SRC広島監督) ~世代交代を託された若きリーダー~ 広島市出身。 山陽高校から福山大学へ進学し、中国電力サッカー部(Energia FC)、廿日市FCを経てSRC広島でプレーした。 選手として長く中国リーグの舞台で戦い、晩年はコーチも兼任しながらチームを支えた。 そして2026年、前監督の後任としてSRC広島監督に就任。 世代交代を進めながら上位争いを続けている。 また藤堂監督の人望を示すエピソードもある。 前原翼は一度、家族や仕事の事情からSRC広島を離れた。 しかし2026年、再びSRC広島へ復帰した。 その理由の一つが、かつてボランチとしてともに戦った藤堂拓真の監督就任だった。 ともに戦った仲間が監督となり、新しいSRC広島を作ろうとしている。 その挑戦を支えたい。 そんな思いが再びSRCへ呼び戻した。 仲間が戻ってくる。 それは藤堂監督が長年かけて築いてきた信頼の証でもある。 ⸻ ■垰本裕太郎(ヴァリアモーレ安芸 選手兼任監督) ~クラブとともに歩み続けるストライカー~ 広島県安芸郡坂町出身。 広島国際学院高校から広島経済大学へ進学し、卒業後は徳島ヴォルティス・セカンド、SRC広島などでプレーした。 現役時代のポジションはFW。 現在はヴァリアモーレ安芸の選手兼任監督を務める。 2024年から監督として本格的にチーム作りに携わる一方で、選手としても背番号11を背負い続けている。 2025年、中国地域県リーグ決勝大会を突破。 クラブを悲願の中国サッカーリーグ昇格へ導いた。 その歴史的瞬間も、垰本氏は監督としてだけでなく、現役選手としてピッチに立ちながら迎えている。 そして2026年。 クラブは初めて中国リーグへ挑戦することとなった。 しかし垰本氏は指導者専任の道を選ばなかった。 今シーズンも選手兼任監督として契約を更新。 監督としてチームを率いながら、必要な時には自らスパイクを履き、最前線で戦い続けている。 さらに広島県成年国体チームのコーチも務めるなど、クラブの枠を超えて広島サッカー界全体の発展にも力を注いでいる。 ⸻ ■合川和弥(宮島ユナイテッドFC監督) ~クラブの未来を託された若き指揮官~ 1997年6月11日生まれ。 広島観音高校でMFとして活躍し、高精度のキックを武器にチームの中心選手としてプレーした。 2025年、廿日市FCトップチーム監督に就任。 クラブ生え抜きの選手としての経験が、2025年シーズンからのトップチーム監督への抜擢へとつながっています。 そして2026年、クラブは長年親しまれた「廿日市FC」から「宮島ユナイテッドFC」へと名称を変更した。 2030年Jリーグ参入を目標に掲げるクラブの新時代。 その船出を託されたのが合川監督だった。 そして合川監督には、現在も続く一つのライバル物語がある。 高校3年生だった2015年。 広島観音高校と広島皆実高校は、インターハイ予選決勝と高校選手権広島県予選決勝で激突した。 広島観音の中心MFが合川和弥。 広島皆実の守備の要が二井野巧だった。 インターハイ予選決勝は広島皆実が1-0で勝利。 選手権予選決勝では、前半5分に合川の鋭いCKから広島観音が先制する。 しかし二井野らを擁する広島皆実が逆転勝利を収め、全国への切符を手にした。 そして2016年のHiFA AWARDSでは、二人揃って高校生部門の年間優秀選手に選出されている。 あれから10年。 二井野はSRC広島のエースストライカーとして。 合川は宮島ユナイテッドFCの監督として。 立場は変わった。 しかし今も同じ中国リーグの舞台で戦い続けている。 ⸻ SRC広島。 ヴァリアモーレ安芸。 宮島ユナイテッドFC。 クラブは違っても三人に共通するものがある。 広島サッカーに育てられ、今は次の世代を育てる立場になったことだ。 藤堂拓真。 垰本裕太郎。 合川和弥。 三人はそれぞれの場所で広島サッカーの未来を支えている。 ⸻ 【キャッチコピー】 「広島サッカーを支える三人の指導者」 「選手を育て、クラブを育て、地域を育てる」 「ベンチから未来を創る男たち」 #中国サッカーリーグ #SRC広島 #ヴァリアモーレ安芸 #宮島ユナイテッドFC #藤堂拓真 #垰本裕太郎 #合川和弥 #広島サッカー #広島サッカーが育てた中国リーガー
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4 days ago
【中国サッカーリーグの観戦ルールは誰が決めるのか? ~ホームクラブの裁量と責任について考える~】 FCバレイン下関が発表した観戦ルールについて様々な意見が出ていますが、まず押さえておきたいのは、中国サッカーリーグの観戦ルールはリーグ全体で一律に定められているものではなく、ホームチーム(主催クラブ)の裁量と責任によって運営されているということです。 中国サッカー協会や中国サッカーリーグの規程には、全加盟クラブ共通の細かな撮影ルールや観戦マナーは明記されておらず、試合運営や観戦ルールの多くはホームクラブに委ねられています。 そのため、今回のFCバレイン下関の方針も、以前から独自の観戦ルールを定めている福山シティFCの方針も、それぞれのホームゲームを運営するクラブの判断として尊重されるべきだと思います。 一方で、「SNS等への動画投稿禁止」と「個人で楽しむための撮影禁止」は少し性質が異なる話ではないかとも感じています。 中国サッカーリーグは、まだまだ地域のファンや選手の家族、サポーターの発信によって支えられている部分も大きいリーグです。実際に写真や動画をきっかけにクラブや選手を知った人も少なくないでしょう。 だからこそ、ルールを守ることを前提にしながらも、「なぜ撮影を制限するのか」「どこまでが禁止なのか」が丁寧に説明されると、より理解を得やすかったのではないかと思います。 もちろん、それはルールそのものを否定する話ではありません。撮影を認めるクラブがあってもよいですし、制限を設けるクラブがあってもよい。それぞれのクラブが責任を持って判断することが、中国リーグの運営の仕組みでもあります。 また、撮影が認められている試合であっても、選手やスタッフ、他の観客への配慮は大前提です。試合運営の妨げにならないこと、観戦環境を損なわないこと、そして各クラブが定めるSNS投稿等のルールを守ることは欠かせません。 クラブごとに方針が異なることを認め、そのホームゲームでは主催クラブのルールに従う。その上で中国リーグの魅力を発信し、多くの人に知ってもらう。その両立こそが地域リーグの発展につながるのではないでしょうか。
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4 days ago
Awayに行こう!④ 岡山県編 中国リーグのアウェイ遠征を語る時、下関や米子、益田のような個性的なスタジアムが話題になることが多い。 一方で岡山県の会場は少し性格が違う。 決して悪いわけではない。 ただ、「観戦する場所」というより「試合をする場所」という色合いが強いのである。 ⸻ 環太平洋大学FCのホームである環太平洋大学ラグビー・サッカー場。 交通アクセスは比較的良い。 中国大学リーグの環太平洋大学赤坂グラウンドより訪れやすいという点も魅力だ。 しかし観戦環境という意味では少々厳しい。 観客席はなく、基本的にはネットの外から試合を見ることになる。 サッカーを見るというより、練習試合を見ている感覚に近い。 ⸻ この傾向は岡山県内の他会場にも共通している。 岡山市立政田サッカー場。 水島緑地福田公園サッカー・ラグビー場。 灘崎総合公園サッカー場。 いずれも競技環境としては十分な施設である。 しかし観戦環境という点では決して恵まれているとは言えない。 ネット越しの観戦となることが多く、サッカー専用スタジアムに慣れた人には少し物足りなく感じるかもしれない。 ⸻ 特に水島緑地福田公園サッカー・ラグビー場は、美しく整備された人工芝が印象的な会場である。 中国リーグでは天然芝のピッチが使用されることもあり、競技環境としては申し分ない。 トイレなどの設備も充実しており、総合運動公園としての完成度は高い。 しかし観戦環境となると少し惜しい。 ピッチとネットの間には十分なスペースが確保されているにもかかわらず、観戦はさらにその外側からとなる。 そのため実際の距離以上に遠く感じてしまう。 せっかくの環境を考えれば、ネット内に観戦スペースを設けることも十分可能に見えるだけに、少しもったいなく感じる会場でもある。 ⸻ 一方の灘崎総合公園サッカー場は、さらにピッチと観戦場所の距離がある。 観戦という意味では岡山県内でも最も厳しい部類かもしれない。 ただし観戦場所が若干の高台になっているため、試合全体は見渡しやすい。 もともと陸上競技場として整備された施設であることを考えれば、これはやむを得ない部分でもある。 近くで迫力を感じるスタジアムではないが、試合全体の流れを眺めるには悪くない会場と言えるだろう。 ⸻ 総社北公園陸上競技場も中国リーグで使用される会場の一つである。 天然芝のフィールドを持つ陸上競技場で、ピッチ状態は良好だ。 ただし最大の課題は駐車場かもしれない。 人気カードでは駐車スペースの確保に苦労することもある。 地方会場らしい悩みと言えるだろう。 ⸻ そんな中で印象が異なるのがファジアーノ岡山スポーツパーク寄島である。 観戦席がネットの内側に設けられており、ピッチとの距離も近い。 選手のプレーや声も伝わりやすく、試合を見る楽しさを感じられる。 同じ岡山県内でも、観戦者目線で見ると印象は大きく違う。 ⸻ そして岡山県のスタジアムを語る上で外せないのがJFE晴れの国スタジアムである。 言うまでもなくファジアーノ岡山のホームスタジアムだ。 J1基準で見れば決して最新鋭ではない。 しかし中国リーグの観戦者から見れば十分すぎる環境である。 スタンド、屋根、売店、トイレ。 地域リーグの会場を見慣れた人ほど、そのありがたさを実感するだろう。 ⸻ そして岡山県の会場を巡っていて感じるのは、 「観戦文化」よりも「競技文化」の強さである。 選手が良い環境でプレーする。 チームが活動する。 そうした部分には力が注がれている。 一方で観客を呼び込み、試合を楽しんでもらうという発想は、他県のクラブほど前面には出ていないようにも感じる。 もちろん、それが悪いわけではない。 実際、岡山県からは長年にわたり多くの実力あるクラブや選手が生まれてきた。 ただ近年、中国リーグでも観戦文化やホームゲームの魅力づくりが重視されるようになってきた中で、岡山県の会場群は少し違った方向を向いているように見える。 ⸻ 岡山県の会場群を巡っていると、改めて中国リーグの原点を感じる。 地域リーグは本来、まず選手がプレーする場所だった。 観客席や演出は後から付いてくる。 岡山県の会場には、そんな地域リーグ本来の姿が今も残っているように思う。 ⸻ 下関には「歓迎」があり、 米子には「旅」があり、 益田には「旅情」があった。 そして岡山には、 「サッカーそのもの」がある。 観客のためのスタジアムというより、 選手のためのスタジアム。 そこに岡山県の中国リーグ文化が表れているのかもしれない。 派手さはない。 しかし地域リーグの原風景を感じたいなら、一度訪れてみる価値はあるだろう。
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4 days ago
【福山シティFCだけじゃない いわみも動いた“本気”の補強戦線】 中国サッカーリーグは今週末から後半戦が始まる。 その中で注目したいのが、福山シティFCとベルガロッソいわみの補強だ。 両クラブはすでに全国社会人サッカー選手権(全社)全国大会への出場を決めている。 中国リーグ後半戦はもちろんだが、その先にある地域CL、そしてJFL昇格への戦いも見据えなければならない。 福山シティFCに加入したのはDF三國スティビアエブス。 青森山田高校で全国制覇を経験し、順天堂大学から水戸ホーリーホックへ進んだ後、FC岐阜、シンガポール、タイでもプレーしてきた実力者だ。 現在首位を走るチームが、このタイミングで経験豊富なDFを加えた意味は小さくない。 リーグ戦だけなら十分な戦力を持つ福山だが、地域CLではこれまで何度も苦杯をなめてきた。 今回の補強は、中国リーグ優勝のためというより、全国の強豪と戦う秋を見据えたものだろう。 一方のベルガロッソいわみも動いた。 6月、ガイナーレ鳥取からFW長谷川夢叶が育成型期限付き移籍で加入した。 現在リーグ2位。 優勝争いを続けながら、全社全国大会にも挑む。 さらにDF陣には負傷者の話も聞こえてくる中、チーム全体の戦力層を厚くする意味合いもありそうだ。 両クラブに共通しているのは、中国リーグだけを見ているわけではないこと。 全社。 地域CL。 そしてJFL。 後半戦が始まったばかりだが、上位争いを演じるクラブの視線はすでに秋の全国大会へ向いている。 中国リーグの優勝争いとともに、各クラブの“本気度”にも注目したい。
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4 days ago
【広島サッカーが育てた中国リーガー2026⑯】 ■石津優介(Yonago Genki SC) ~仕事もサッカーも諦めなかったキャプテン~ 鳥取県米子市出身。 サンフレッチェ広島ユースでプレーし、中国地方最高峰の育成環境の中で成長した。 しかし高校3年時の2014年、サンフレッチェ広島ユースは日本クラブユース選手権中国地区予選で敗退。 創設以来初めて全国大会出場を逃すという大きな挫折を経験する。 高校卒業後は桃山学院大学へ進学。 関西学生リーグ1部でプレーし、やがてキャプテンを務めるまでに成長した。 卒業後はJFLの松江シティFC(現FC神楽しまね)へ加入。 中国リーグからJFLへ駆け上がったクラブでプロを目指したが、出場機会に恵まれず契約満了となる。 一度は引退も頭をよぎった。 そんな石津選手を救ったのがベルガロッソ浜田(現ベルガロッソいわみ)だった。 平日は介護職員として働き、夜は日本海から冷たい風が吹くグラウンドで練習に励む。 仕事もサッカーも諦めない姿は地域の人々の共感を呼び、やがてキャプテンとしてチームを支える存在となった。 そして2023年、故郷・米子へ帰還。 Yonago Genki SCでもキャプテンとしてチームを率いている。 2026年の契約更新時には、 「身を削ってこの一年このクラブに全てを捧げ、自分のサッカー選手としての価値を証明します」 と決意を語った。 サンフレッチェ広島ユースで学んだ規律。 戦術理解。 勝利への責任感。 全国を目指した日々は、形を変えながら今も石津選手の中に生き続けている。 Jリーグには届かなかった。 しかし、その経験は決して無駄ではなかった。 桃山学院大学では主将を務め、 ベルガロッソいわみでは主将を務め、 そして今はYonago Genki SCの主将としてチームを率いる。 どのカテゴリーでも信頼され、 どのチームでも中心を任されてきた。 それこそが石津優介という選手の価値なのだろう。 広島で育ち、 山陰で戦い続ける。 石津優介は、広島サッカーが育てた「信頼と覚悟」のキャプテンなのである。 #中国サッカーリーグ #YonagoGenkiSC #石津優介 #ベルガロッソいわみ #FC神楽しまね #サンフレッチェ広島ユース #広島サッカー #広島サッカーが育てた中国リーガー #キャプテン #地域リーグ
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5 days ago
Awayに行こう!③ ベルガロッソいわみ編 中国リーグのアウェイ遠征には、それぞれ違った魅力がある。 下関には下関の文化があり、 米子には米子の景色がある。 そして益田には、益田ならではの旅情がある。 今回紹介するのは、ベルガロッソいわみのホーム・島根県立サッカー場だ。 ⸻ 中国リーグのアウェイ遠征で最も「旅」を感じる会場の一つが、この島根県立サッカー場である。 天然芝のサッカー専用スタジアム。 ピッチとの距離も近く、サッカー観戦には非常に適した会場だ。 派手な演出があるわけではない。 しかしサッカーを見る環境としては申し分ない。 地域リーグらしい距離感の中で、試合そのものを楽しむことができる。 ⸻ 試合日にはキッチンカーや屋台も出店される。 規模は下関ほど大きくない。 しかし地域色が感じられ、試合前から十分に楽しめる。 マッチデープログラムもしっかり作り込まれており、クラブの熱意が伝わってくる。 特に優勝争いや最終戦ともなれば、会場全体がお祭りのような雰囲気になる。 地域クラブとしてのベルガロッソいわみの魅力が最も感じられる瞬間だろう。 ⸻ 観戦環境にも特徴がある。 メインスタンドには屋根があるものの、その範囲は決して広くない。 真夏の日差しや突然の雨への備えは必要だ。 これは実は広島県内の中国リーグ会場にも共通する課題である。 福山シティFCのホームも含め、地域リーグの会場は観戦設備より競技環境を優先した施設が多い。 その点、公設施設である島根県立サッカー場はトイレなどの設備も比較的充実しており、清潔感もある。 ⸻ 改善を期待したいのは駐車場だろう。 台数に限りがあり、1台あたりのスペースもやや狭い。 人気カードでは早めの来場がおすすめだ。 ⸻ そして島根県立サッカー場の最大の魅力は、スタンドとチームベンチの近さかもしれない。 選手の声はもちろん、監督の指示や控え選手の反応までよく見える。 試合の駆け引きやベンチワークを間近で感じられるのは地域リーグならではの魅力だ。 もっとも、時には監督やスタッフの感情がそのまま伝わってくることもある。 テレビ中継では決して映らないような一面まで見えてしまうのも、このスタジアムならではかもしれない。 ⸻ それ以上に印象的なのは、ベルガロッソいわみというクラブの地域密着ぶりだ。 場内アナウンスはホームクラブ中心で進む。 しかし地域クラブらしい温かさがあり、会場全体で試合を作り上げている雰囲気がある。 地域リーグのスタジアムはそれぞれ個性がある。 観戦環境を重視するクラブ。 ホーム色を強く打ち出すクラブ。 会員サービスを充実させるクラブ。 そんな中でベルガロッソいわみは、地域の人々とともにクラブを育てている空気が強く感じられる。 地元ケーブルテレビでは録画ではあるものの試合が中継放送されていることも多い。 ⸻ そして益田遠征には、もう一つの魅力がある。 それは「旅」である。 広島から向かう場合、中国山地を越え、日本海へ向かう。 下関遠征とも、米子遠征とも違う。 目的地へ向かう道中そのものが遠征の一部になる。 豪華な観光地があるわけではない。 しかし日本海の景色があり、地域に根差したクラブがあり、スタジアムには独特の温かさがある。 それがベルガロッソいわみのアウェイ遠征だ。 ⸻ ただし来季から秋春制へ移行すれば、新たな課題も見えてくる。 益田市自体は日本海沿岸で積雪がそれほど多い地域ではない。 しかし広島から向かう途中には、中国地方有数の豪雪地帯がある。 大朝、芸北、瑞穂周辺は西日本でも有数の積雪地帯であり、多くのスキー場が集まるエリアだ。 冬季開催となれば、心配なのはスタジアムではなく、むしろそこへたどり着くまでの道のりになるかもしれない。 ⸻ 豪華なスタジアムではない。 アクセスも決して楽ではない。 それでも島根県立サッカー場には、また行きたくなる魅力がある。 美しい天然芝。 地域に根差したクラブ。 そしてサッカーとの距離の近さ。 ベルガロッソいわみのホームゲームは、アウェイ遠征の楽しさを改めて教えてくれる場所なのである。 もし中国リーグで「もう一度行きたいアウェイは?」と聞かれたら、島根県立サッカー場を挙げる人は少なくないだろう。
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5 days ago
【広島サッカーが育てた中国リーガー2026 ⑮】 ■炭廣翔(SRC広島) ~岡本佳大らと同時代を駆けた戦う10番~ 2006年。 広島県高校サッカーは黄金期を迎えていた。 広島観音高校がインターハイ全国制覇。 そして2年後には広島皆実高校が全国高校サッカー選手権を制する。 広島県勢が全国の頂点に立った時代である。 その2006年度広島県大会優秀選手名簿に、一人の選手の名前がある。 高陽高校3年。 炭廣翔。 当時から広島県を代表する選手の一人として評価されていた。 この名簿を改めて見返すと興味深い。 観音高校には代健司と山野裕斗。 そして後に福山シティFC代表となる岡本佳大も在籍していた。 岡本は全国制覇メンバーの一人だったが、主力選手として脚光を浴びた存在ではなかった。その後はプレーヤーではなく経営者の道を歩み、福山シティFC創設へとつながっていく。 代は中国リーグ 福山シティFCでもプレーした。 山野はSRC広島の守備陣を支えた。 さらに名簿には皆実高校1年生として松岡祐介の名前もある。 2年後、松岡は全国高校サッカー選手権優勝を経験。そして社会人となってからはSRC広島のDFとして長年チームを支える存在となった。 観音高校の全国制覇と皆実高校の全国制覇。 広島高校サッカーが最も輝いていた時代の選手たちは、その後それぞれの立場で中国サッカーリーグを支えることになる。 その中で、今なお現役としてピッチに立ち続けているのが炭廣翔だ。 広島経済大学を経て、富士ゼロックス広島SCへ。 SRC広島へ変わってからも長年チームの中心としてプレーし続けてきた。 背番号は10。 しかし炭廣は一般的な司令塔タイプの10番ではない。 激しい球際。 強烈なシュート。 相手を恐れずぶつかっていく闘争心。 そしてゴールへ向かう推進力。 華麗さよりも力強さ。 技巧派というより戦う10番。 それが炭廣翔という選手である。 広島県成年国体代表としても活躍し、2023シーズンにはHiFA AWARDS年間優秀選手賞を受賞。 高校時代の評価だけで終わらず、社会人になってからも広島県サッカー界の第一線で存在感を示し続けてきた。 観音高校全国制覇。 皆実高校選手権制覇。 広島高校サッカー黄金世代から20年。 あの時代を知る選手たちは次々とピッチを去った。 それでも炭廣翔は、今なおSRC広島の10番として中国リーグの舞台で戦い続けている。 #広島サッカーが育てた中国リーガー #炭廣翔 #SRC広島 #中国サッカーリーグ #広島サッカー #福山シティFC代表岡本佳大
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【広島サッカーが育てた中国リーガー2026⑭】 ■丸谷拓也(Yonago Genki SC) ~サンフレッチェが育てたプロフェッショナル~ 第14回はYonago Genki SCの丸谷拓也選手です。 中国リーグには数多くの経験豊富な選手がいる。 しかし、J1優勝、ACL出場、クラブワールドカップ出場という輝かしい実績を持ちながら、現在も中国リーグの舞台でプレーする選手はそう多くない。 丸谷拓也選手は、その一人である。 鳥取県出身。 境高校からサンフレッチェ広島へ加入し、プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。 サンフレッチェ広島では黄金期を支える一員として活躍。 派手なプレーで目立つタイプではなかったが、攻守のバランスを整え、チームのために走り続ける献身的なプレースタイルで高い信頼を得ていた。 その後は大分トリニータでも活躍し、二度のJ1昇格を経験した。 2019年シーズンをもってプロ生活に区切りをつけた丸谷選手は、2020年に古巣・サンフレッチェ広島のスクールコーチに就任した。 指導者として新たな一歩を踏み出したが、その生活は長く続かなかった。 丸谷選手の心には、 「いつかは生まれ育った鳥取に恩返しがしたい」 という強い思いがあったからだ。 2021年、故郷である鳥取県南部町へUターン。 地域おこし協力隊として活動しながら、総合型地域スポーツクラブ「スポnetなんぶ」のスタッフとして地域スポーツの普及に尽力した。 幼稚園や小中学校を回り、子どもたちへサッカーの楽しさを伝える日々。 プロ選手として培った経験と誠実な人柄は地域でも高く評価され、多くの子どもたちが丸谷選手のもとへ集まった。 しかし、指導する立場になってもサッカーへの情熱は消えなかった。 子どもたちへ挑戦することの大切さを伝える中で、 「自分自身もまだ挑戦したい」 という思いが強くなっていく。 2024年、鳥取県リーグのSC鳥取ドリームスで現役復帰。 すると復帰直後から圧倒的な存在感を発揮し、鳥取県サッカーリーグMVPとベストイレブンを受賞した。 そして2026年。 さらなる挑戦の場として選んだのが、中国サッカーリーグのYonago Genki SCだった。 加入時には、 「サッカーを楽しみながら、常にチャレンジャー精神を持ち続け、チームに貢献したい」 と語っている。 前半戦は9試合に出場し、1得点1アシストを記録。 数字こそ派手ではないが、中盤の中心としてチームを支え続けている。 中国リーグのピッチに立つ丸谷選手を見ていると、サンフレッチェ広島や大分トリニータ時代と変わらない姿がある。 プレーそのものというより、ボールの受け方、身体の向き、動き直しといった一つひとつの所作がまさに「丸ちゃん」のままなのである。 J1優勝。 ACL。 クラブワールドカップ。 日本代表世代。 そして指導者経験。 数々の経験を積んだ男は、再びスパイクを履き、中国リーグの舞台へ戻ってきた。 一度サッカーから離れたからこそ分かった楽しさ。 一度競技の第一線を退いたからこそ感じた挑戦の価値。 丸谷拓也は今もチャレンジャーであり続けている。 広島で育ち、 広島で輝き、 そして再びサッカー人生に挑み続ける。 それが、サンフレッチェ広島が育てたプロフェッショナル・丸谷拓也なのである。 【キャッチコピー】 「サンフレッチェが育てたプロフェッショナル」 「誰よりもチームのために走り続けた男」 「挑戦をやめなかった元Jリーガー」 #中国サッカーリーグ #YonagoGenkiSC #丸谷拓也 #サンフレッチェ広島 #広島サッカー #広島サッカーが育てた中国リーガー
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6 days ago
Awayに行こう!② Yonago Genki SC編 中国リーグのアウェイ遠征で、広島県のクラブサポーターにとって最も遠く感じる場所の一つが米子だろう。 ホームスタジアムは、どらドラパーク米子球技場。 距離だけを見れば下関や益田より遠く感じる人も少なくない。 もっとも近年は松江自動車道ややまなみ街道の整備によって移動はずいぶん楽になった。 特にやまなみ街道は無料区間も多く、遠征する側にはありがたい存在だ。 それでも朝早く広島を出発しなければならない遠征であることに変わりはない。 だからこそ米子遠征には、他のアウェイにはない特別感がある。 ⸻ どらドラパーク米子球技場は天然芝のサッカー専用スタジアム。 サッカーを見るには十分な環境が整っている。 スタンドには屋根もあるが、その規模は島根県立サッカー場と同程度。 真夏の日差しや突然の雨には注意が必要だろう。 スタジアムそのものに際立った特徴があるわけではない。 しかし、それが悪いという意味ではない。 派手な演出や豪華な設備よりも、純粋にサッカー観戦を楽しめる会場である。 ⸻ どらドラパーク米子球技場は近年少しずつ改修も進められている。 実際、数年前から通っている人なら分かると思うが、かつての施設は良くも悪くも昭和を色濃く残していた。 特にトイレは、最近のスタジアムに慣れた人なら思わず時代を感じるような設備だった。 現在は改善が進み、以前より快適になった。 それでも会場全体にはどこか懐かしい雰囲気が残っている。 最新鋭のスタジアムではない。 しかし地域に長く愛されてきた施設ならではの味わいがある。 今後さらに改修が進み、より多くの人が快適に観戦できる環境になることを期待したい。 ⸻ だからこそ、この遠征の主役はスタジアムの外にあるのかもしれない。 下関へ行けば関門海峡や唐戸市場がある。 そして米子へ行けば、中国地方最高峰の大山が迎えてくれる。 中国リーグのアウェイ遠征は、サッカーだけではない。 その土地を楽しむことも大きな魅力だ。 ⸻ 米子遠征の魅力は、試合の前後にある。 天気が良ければ雄大な大山が姿を見せる。 広島県ではなかなか味わえない風景だ。 少し足を伸ばせば境港があり、水木しげるロードを歩くこともできる。 さらに県境を越えれば蒜山高原。 牧歌的な景色が広がり、まるで旅行に来たような気分になる。 そして山陰らしい蕎麦や海の幸。 試合開始までの時間、あるいは試合後の帰路まで含めて楽しめる。 ⸻ 考えてみれば、中国リーグの試合は90分しかない。 しかし米子遠征は、その90分のために朝早く広島を出発し、夜遅く帰ってくる。 丸一日の遠征になる。 だからこそ試合だけで終わらせるのはもったいない。 景色を見て、土地の空気を感じて、美味しいものを食べる。 そのすべてが米子遠征の一部なのである。 ⸻ 実は米子は、 「サッカーを見に行く場所」ではなく、 「サッカーを理由に出かけたくなる場所」 なのかもしれない。 中国リーグのアウェイ遠征の中でも、そんな魅力を持った数少ない土地である。 ⸻ 中国リーグの魅力は順位表だけではない。 スタジアムごとに違う空気があり、クラブごとに違う文化がある。 そしてその土地にしかない景色がある。 米子遠征は、そのことを改めて教えてくれる。 サッカー観戦のついでに観光をするのではない。 遠征そのものを楽しむ。 そんな中国リーグらしいアウェイ旅が、どらドラパーク米子球技場にはあるのである。
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2026中国サッカーリーグ前半戦レビュー⑧ Yonago Genki SC ~何度倒れても戻ってくるクラブ~ 前半戦を終えたYonago Genki SCは7位。 2勝1分6敗、勝点7。得点6、失点17。 数字だけを見れば苦しい前半戦だった。 特に2025年の躍進を知る人間ほど、物足りなさを感じる半年だったかもしれない。 しかし、このクラブは順位だけでは語れない。 中国リーグの中でも独特の歴史と存在意義を持つクラブだからだ。 ⸻ 中国リーグ屈指の雑草クラブ 2009年。 初めて昇格した中国リーグで最下位となり、わずか1年で降格。 その後も何度も地域県リーグ決勝大会で敗れた。 SRC広島。 廿日市FC。 日立笠戸。 富士ゼロックス広島SC。 あと一歩のところで何度も涙を飲んだ。 それでも挑戦をやめなかった。 2016年に中国リーグ復帰。 翌2017年には再び降格。 そして2019年に再昇格。 現在まで中国リーグに残り続けている。 何度落ちても戻ってくる。 それがYonago Genki SCというクラブである。 ⸻ 躍進の翌年に迎えた現実 2021年以降は下位に沈みながらも、中国リーグに踏みとどまり続けた。 そして2025年。 クラブは近年最高クラスの成績を残し、大きな躍進を見せた。 だからこそ2026年への期待は大きかった。 しかし今季は得点力不足に苦しみ、なかなか勝点を積み上げられない。 前半戦9試合で6得点という数字が、その苦しさを物語っている。 一方で、シーズン終盤に向けてチーム状態は少しずつ上向いてきた。 第9節では環太平洋大FCに1-0で勝利。 順位こそ7位だが、内容まで下降線というわけではない。 むしろ後半戦へ向けて立て直しの兆しも見えている。 ⸻ 元気を体現するクラブ Yonago Genki SCの価値はトップチームだけではない。 ジュニア。 ジュニアユース。 スクール。 そしてOBチーム。 子どもから大人までサッカーを続けられる環境を作り続けている。 その中心にいるのが紀川匡彦代表だ。 クラブ名の「Genki」を最も体現している人物かもしれない。 とにかく元気。 だが決して押しつけがましくない。 ホームゲームを訪れると、クラブ全体にどこか温かい空気が流れている。 地域サッカーに必要なものは何か。 その一つの答えが、このクラブにはあるように思う。 ⸻ 後半戦への期待 2025年の躍進を経て迎えた2026年。 前半戦は決して満足できるものではなかった。 しかし、このクラブの歴史を振り返れば、苦しいシーズンもまた歩みの一部である。 何度も降格した。 何度も挑戦した。 何度も戻ってきた。 だからこそ、この7位という順位だけで評価するクラブではない。 後半戦、必要なのは勝点だけではない。 2025年に見せた勢いを取り戻せるか。 そして再び中国リーグで存在感を示せるか。 鳥取の古豪は、まだ終わっていない。 #YonagoGenkiSC #中国サッカーリーグ #前半戦レビュー #地域リーグ #鳥取サッカー #CSL2026 #地域サッカー
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6 days ago
【広島サッカーが育てた中国リーガー2026 ⑬】 ■西田憲誌朗(SRC広島) ~下関に愛され、福山を経て再び輝く男~ 中国リーグには数多くの実力者がいる。 その中でも西田憲誌朗ほど、愛され、ぶつかり、挫折し、それでも立ち上がってきた選手は多くないかもしれない。 山口県の強豪・聖光高校でプレーし、その後は徳山大学へ進学。 高校時代から気迫あふれるプレースタイルで知られ、良くも悪くも存在感のある選手だった。 勝負に対する執着心は人一倍強い。 その熱さが時に相手と衝突し、時に仲間を鼓舞する。 そんな選手だった。 大学卒業後はFCバレイン下関へ加入。 ここで西田は中国リーグ屈指のアタッカーへと成長する。 得点だけではない。 前線で起点となり、 味方を走らせ、 自らもゴール前へ飛び込む。 豊富な運動量と球際の強さで攻撃をけん引し、FCバレイン下関の中心選手として活躍した。 試合の流れを変えるプレーと勝負への執着心は、多くのサポーターを魅了した。 現在でも移籍した選手でありながら、下関へ戻れば試合後にサポーターからコールが起こる。 それほど愛された選手だった。 その後、西田はさらなる高みを目指し福山シティFCへ移籍する。 しかし、そこで待っていたのは順風満帆な未来ではなかった。 監督交代。 チーム方針とのズレ。 様々な要因が重なり、短期間で退団することとなる。 再びFCバレイン下関へ戻ったものの、その後も苦しい時間を過ごした。 一時は現役生活の終わりも見えた。 中国リーグを代表する実力者でありながら、サッカーを続ける場所を失いかけていたのである。 そんな西田に再び活躍の場を与えたのがSRC広島だった。 2025年に加入すると、新たな環境で再びサッカーと向き合うことになる。 昨年は多くのアシストで攻撃を支え、チャンスメーカーとして存在感を示した。 そして2026年。 今度は自らゴールを奪う場面が増えている。 チームを生かす選手から、 自ら試合を決める選手へ。 西田は今、新たな姿を見せている。 前線からの守備。 激しい球際。 味方を鼓舞する声。 その存在感は、まさにチームの原動力だ。 現在3位につけるSRC広島を支える欠かせない存在となっている。 西田の魅力は技術だけではない。 誰よりも熱く、 誰よりも負けず嫌いで、 誰よりも勝利にこだわる。 だからこそ愛される。 だからこそ衝突もする。 しかし、その全てが西田憲誌朗という選手の魅力でもある。 下関で愛され。 福山で挫折を経験し。 そして今、広島で再び輝いている。 何度倒れても立ち上がる。 それが西田憲誌朗というフットボーラーである。 【キャッチコピー】 「下関に愛され、広島で輝くファイター」 「何度倒れても立ち上がる熱血戦士」 「中国リーグ屈指の闘将」 #中国サッカーリーグ #SRC広島 #西田憲誌朗 #FCバレイン下関 #福山シティFC #聖光高校 #広島サッカー #広島サッカーが育てた中国リーガー
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6 days ago
Awayに行こう!① FCバレイン下関編 中国リーグの楽しみ方はホーム観戦だけではない。 少し足を延ばしてアウェイへ行くと、そのクラブの文化や地域の魅力が見えてくる。 今回紹介するのは、FCバレイン下関のホーム・乃木浜総合公園だ。 中国リーグのアウェイ遠征を初めて体験するなら、まずおすすめしたいスタジアムの一つである。 ⸻ 乃木浜総合公園は中国リーグでも屈指の観戦環境を誇る。 天然芝のピッチは美しく、屋根付きスタンドも整備されている。 真夏の強い日差しや突然の雨にも対応できるため、観戦の快適さは中国リーグでも上位に入るだろう。 スタンドの広さも十分で、ホーム、アウェイともに余裕を持って観戦できる。 音出し応援エリアと一般観戦エリアも分けられており、それぞれのスタイルで試合を楽しめる。 ⸻ 一方で少し気になる点もある。 最も見やすい中央付近の席がスポンサー席として確保されていることだ。 もちろんスポンサーを大切にすることは重要である。 しかし試合開始後も空席のまま残ることがあり、せっかくなら一般開放してもらえればさらに素晴らしいスタジアムになるように感じる。 また対戦相手によって違いはあるがホームとアウェイの境界がやや曖昧で、初めて訪れる観戦者には少し分かりにくい印象もある。 ⸻ それ以上に印象的なのは、FCバレイン下関の「アウェイへの向き合い方」である。 近年の地域リーグでも、ホーム観戦者を優先する取り組みは増えてきた。 それ自体は決して悪いことではない。 クラブ経営を考えれば、スポンサーやファンクラブ会員を大切にすることは必要なことだろう。 しかし、その一方でアウェイサポーターが肩身の狭さを感じる会場があるのも事実だ。 その点、FCバレイン下関のホームゲームには違う空気がある。 場内アナウンスはホームクラブを盛り上げながらもアウェイへの配慮を忘れない。 入場ゲートでは選手情報や試合の見どころが掲載されたマッチデープログラム(MDP)が配布される。 ホームクラブのファンクラブ向け抽選会はあるものの、一般来場者向けの配布物や企画はアウェイサポーターも同じように楽しめる。 応援するチームは違っても、同じ試合を楽しむ仲間として迎え入れてくれる雰囲気がある。 だからこそ乃木浜総合公園は、 「アウェイなのに居心地が良い」 数少ないスタジアムの一つなのである。 ⸻ さらに屋台やキッチンカーも充実している。 試合前からスタジアム周辺を歩くだけでも楽しい。 サッカーだけでなく、その土地の空気や人との触れ合いもアウェイ観戦の魅力だ。 FCバレイン下関のホームゲームには、そんな地域クラブならではの温かさがある。 ⸻ そして下関遠征の魅力はスタジアムの外にもある。 関門海峡。 唐戸市場。 そして門司港レトロ。 試合だけを見て帰るにはもったいない土地だ。 少し早く出発して街を歩く。 試合後に海峡を眺める。 そんな楽しみ方ができるのも下関遠征ならではである。
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7 days ago
山口宙 HiFA AWARDS 受賞歴 •HiFA AWARDS 2024:年間優秀選手表彰(SRC広島) •HiFA AWARDS 2025:年間優秀選手表彰(SRC広島) •HiFA AWARDS 2026:年間優秀選手表彰(SRC広島)
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7 days ago
【広島サッカーが育てた中国リーガー2026⑫】 ■山口宙(SRC広島) ~遠回りの先でつかんだ主将の腕章~ 第12回目は、SRC広島のキャプテン・山口宙選手です。 今回紹介する選手は、この連載の中でも最も「努力で現在地をつかんだ選手」かもしれません。 広島翔洋高校から広島経済大学へ進学。 高校、大学とサッカーを続けましたが、全国的に名を知られたスター選手ではありませんでした。 大学時代には競技から離れる決断も経験しています。 サッカー人生が終わっていても不思議ではありませんでした。 しかし山口選手は再びボールを追いかけます。 2022年、SRC広島へ加入。 ここからサッカー人生が大きく動き始めました。 当初はセンターバック以外のポジションを任されることもありました。 しかし持ち前の責任感と対人守備の強さを武器に信頼を勝ち取り、次第に守備の中心へと成長していきます。 そして2026シーズン。 山口選手はSRC広島のキャプテンに就任しました。 昨シーズンは警告の累積による出場停止も経験しました。 激しい守備は武器である一方、熱くなりすぎる場面もありました。 しかし今シーズン前半戦は警告ゼロ。 守備の強さはそのままに、キャプテンとしてチーム全体を見渡す落ち着きも身につけています。 この変化は決して小さくありません。 プレーヤーとしてだけでなく、リーダーとしても大きく成長した証と言えるでしょう。 2026シーズンのSRC広島は世代交代の真っ只中です。 若い選手も多く、決して簡単なシーズンではありません。 その中で山口選手は最終ラインからチームを支えています。 センターバックに専念するようになってから守備は安定。 川井裕哉とのコンビはSRC広島の生命線となっています。 空中戦。 対人守備。 カバーリング。 そしてコーチング。 派手なプレーではありません。 しかしチームが苦しい時ほど、その存在感は大きくなります。 また2025年には国民スポーツ大会サッカー競技成年男子の広島県代表にも選出されました。 地域リーグで積み重ねてきた努力が認められた結果です。 そして山口選手を語る上で欠かせないのが、その人柄です。 試合会場では家族が応援する姿も見られます。 地域リーグは華やかな舞台ではありません。 平日は仕事をしながら練習を重ね、週末に試合へ臨む。 そんな環境の中で支えてくれる人たちの存在は大きな力になります。 大学時代までは大きな実績を残せなかった選手が、 SRC広島で才能を開花させ、 今ではチームを率いるキャプテンとなった。 スター街道を歩んだ選手ではありません。 だからこそ、多くの人が共感できる物語があります。 広島で育ち、 広島で学び、 広島で花開いた。 山口宙選手は、SRC広島が育てたキャプテンなのである。 【キャッチコピー】 「遠回りの先でつかんだ主将の腕章」 「SRC広島が育てた守備の要」 「努力で切り開いたキャプテンロード」 #中国サッカーリーグ #SRC広島 #山口宙 #広島翔洋高校 #広島経済大学 #国民スポーツ大会 #広島サッカー #広島サッカーが育てた中国リーガー #キャプテン #センターバック #SRC広島応援団
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