メタリカのジェームズ・ヘットフィールドのMCが物議を醸している件について改めて整理。
俺として(あくまで個人として)は、別にMCで政権批判をしたり、今起きている事象について意見を述べたりしてほしいというわけではない。
ただ、この当日のライブも「Blackened」(核戦争への恐怖)で始めて、「One」(戦場で手足と五感を奪われた人物の死への渇望。映画『ジョニーは戦場へ行った』がベース)や「For Whom the Bell Tolls」(誰かの欲望のために兵士たちの命を落とさせることの愚かさ。ヘミングウェイの同名小説がベース)といった曲を演奏している中で、「俺たちはクソみたいなことは言わない。俺たちの目的は愛とエネルギーとヘヴィ・ミュージックなんだ、ベイビー!」って言われても、「だったら愛とエネルギーだけを歌ってればいいじゃん、ってなるでしょ?」というだけなのである。
「言いたいことは歌詞で言ってるからMCで長々としゃべる必要はない」というなら分かる。でもこのジェームズ発言だと、前述のような曲で歌ってる内容を自分たちで否定していることにならないかと。
あるいは、「まあ歌詞なんて本気で主張したいことじゃないしね」と言ってるに等しくならないかと。だったら愛とエネルギーばかりを爽快なヘヴィ・ミュージックに乗せて歌ってればいいじゃん。それか黙っててくれよ、というだけだ。このMCでジェームズがアピールしたかったこと(「この場ではいろんなことを忘れて楽しもうぜ!」みたいな)は分からないではないが、その言い方じゃ普段やってる曲の内容とかけ離れちゃうでしょと。それが本当に残念。