「帰ってきたドラえもん帰ってきてよかったのか問題ってあるじゃん」
「えっ、なにそれ」
「のび太が決死の覚悟でジャイアンに挑んで独り立ちと成長の可能性を見せたのに、結局ドラえもんが帰ってきちゃうと台無しなのでは?って話だよ」
「でも帰ってくると感動するじゃん」
「それはそうだけどさ」
「ドラえもんがあのまま未来にいればよかったの?」
「つまり、のび太の成長と繰り返されるドラえもんとの日々、どちらを重要視するかって話であって」
「でも別れは悲しいから救われてほしい」
「それも分かる。しかし前向きな別れってやり方もある。ドラえもんが帰ってこなくてもあれは名作だから」
「じゃあ例えばどういう展開がよかったの?」
「難しいね。ドラえもんには帰ってきてほしい。けど、帰ってきてほしくないんだよ」
「矛盾してるじゃん」
「そうだ。だからこそ、その矛盾をどこまで展開に落とし込むかって部分がポイントなんだ」
「いいから例を言ってみてよ」
「そうだな、例えば......」
「のび太はドラえもんと別れ一人で頑張って生きる。でもジャイアンやスネ夫はのび太のためにもドラえもんをなんとか取り戻そうとする。未来にアクセスする方法を懸命に模索するんだ」
「それで?」
「でも、それは無駄に終わる。誰よりものび太が分かってるんだ。ドラえもんはもう帰ってこないことを」
「悲しい話だね」
「そんな時、ジャイアンとスネ夫が中学の不良グループに因縁をつけられて、ボコボコにされちゃうとしよう。そこに駆けつけるのび太。なんと、果敢にも一人で立ち向かう」
「そんな、敵うはずがない!」
「それでものび太は諦めない。ドラえもんと約束したんだ。一人で頑張るってね」
「のび太、大けがしちゃうよ」
「もうダメだ!ってその時、空中に穴が開くんだ。そこから、タイムマシンに乗った青い猫型ロボットが出てくる。そのロボットは一言も話さず、未来の道具で不良たちを追い払うんだ」
「ええっ......!」
「そして、その猫型ロボットはのび太と視線を交わす。ふたりとも喋らない」
「それでもしかして別れちゃうの?」
「そう。のび太は未来に向けて歩き出すんだ」
「切ない。でもいい話だね」
「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS を観ろ」
「え?」
「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS を観ろ」
「え?」
「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS を観ろ」