The PharcydeのMVは名作が多いことで知られていますが、いくつかの代表的なMVには共通するイメージがあります。
「Passin' Me By」のMVでは、白黒映像の中でメンバーたちが上下逆さまに映し出される描写があります。
「Runnin'」のMVでは、黒人の大邸宅で白人が使用人として描かれるなど、アメリカの奴隷制度を想起させる主従関係のイメージを逆転させたコンセプトが採用されています。
そして最も有名な「Drop」のMVでは、映像そのものが逆再生されています。
これらに共通するのは「反転」のイメージです。
そもそもPharcydeという名前は、“far side”=「向こう側」「反対側」を思わせる造語。その名の通り、彼らはMVでも、現実の見え方や時間の流れ、社会的な関係性をひっくり返すような表現をたびたび取り入れていました。