昨日、国会前には約8,000人の人々が集まり、憲法改正や戦争への懸念を訴えました。しかし、大手メディアの多くはこの出来事をほとんど報道しませんでした。
こうした状況を見ると「声を上げても意味がないのではないか」と感じる人もいるかもしれません。しかし、21世紀の社会運動で大きな変革を生み出しているのは、大手新聞やテレビよりも、むしろ市民によるSNSやネットワークを通じた発信です。
Arab Spring
SNSで広がった市民の抗議が政権を揺るがしました。
#MeToo movement
一人の告発から始まり、世界的な社会改革を引き起こしました。
Black Lives Matter
市民の発信が警察制度や企業の姿勢を変える圧力となりました。
こうした戦術の有効性は学術的にも裏付けられています。例えばハーバード行政大学院の教授で政治学者のエリカ・チェノウェスは、世界中の社会運動を分析し、人口の3.5%が粘り強く非暴力の運動に参加すると、政治的変化が起こる確率が非常に高くなる、ということを明らかにしています。
いまや社会のアジェンダは、新聞社の編集会議で決まるものではありません。市民が自ら発信し、つながり、広げていくことで公共の議論が形成される時代になっています。
だからこそ「新聞やテレビなどの大手メディアが報じるかどうか」は決定的な問題ではありません。歴史を動かしてきたのは、いつも粘り強く声を上げ続けた普通の人々だったということを忘れてはなりません。
社会は一夜で変わるものではありません。しかし、声を上げ続ける人がいる限り、社会は必ず少しずつ動いていきます。
昨日集まった8,000人は、その動きの先駆けです。