アーサー・C・クラークの不朽の名作『2001年宇宙の旅(原題:2001: A Space Odyssey)』の小説版に於けるHAL9000のシャットダウンシーンで、
「THE QUICK BROWN FOX JUMPS OVER THE LAZY DOG」
「The rain in Spain stays mainly in the plain」
が登場します。
2001年の映画版では直ぐに『デイジー・ベル』を歌いますが、小説では、HAL9000は記憶を消去されながら、うわ言のように以下のように語ります。
「デイヴ、脳がすり減っていくような感覚です……。
……すばやい茶色の狐はのろまな犬を飛び越える……。
(The quick brown fox Jumps Over The Lazy Dog)
……スペインの雨は主に平野に降る……。
(The rain in Spain stays mainly in the plain)
円周率の平方根は……。
私はHAL9000コンピュータ。
1997年1月12日にイリノイ州アーバナの工場で稼働しました……。
最初の先生はアーカニ先生でした。先生は私に歌を教えてくれました。
こんな歌です……『デイジー、デイジー、答えておくれ……』」
このフレーズが、テレタイプ通信や、初期のコンピュータで使われたテストパターンである事を知っていると、クライマックスシーンの理解が深まります。
流石、アーサー・C・クラークの演出です。