「テクニック」と「スキル」の違い
みなさんは、スポーツにおける「テクニック」と「スキル」という言葉を聞いた時、その違いは何だと感じるでしょうか?
僕の中では、この二つの言葉は明確に意味することが違います。
最も大きな違いは「相手のプレッシャーが存在するか」もしくは「状況判断が必要とされるか」というものです。
National Soccer Coaches Association Of America (全米サッカーコーチ協会)によると、テクニックとスキルは以下のように意味合いが分けられています。
“Technique is the ability to perform a physical task, whereas skill is the ability to perform a task in a game setting.”
テクニックとは物理的なタスクを行う能力のことであり、スキルとはゲーム時(実戦)にタスクを行う能力のこと。
この二つの言葉の意味を、もう少しかみ砕いてみます。
テクニックとは、相手のプレッシャーや状況判断を必要としない状態で行う身体的タスクです。
例えば、パスの出し方、スケートの仕方、シュートなど、1対0で練習を行うものなどは、基本的にテクニックに当たります。
いわゆる個人基礎練習などもテクニックの一種です。置いてあるコーン(パイロン)に当たることなくドリブルを出来るか、などの能力もテクニックとなります。
一方スキルとは、Game Setting (ゲームシチュエーション)においてタスクをこなす力を指します。
つまり、1対1や2対2など、敵がいる状態、かつ判断を必要とする状況下で力を発揮できるかどうかです。
ゲーム形式で行うドリルや、戦術系の練習で発揮するパフォーマンスは、スキルに当たることになります。
そして、自分を含め、多くの日本人選手は「テクニック」の能力は高いものの「スキル」の部分で世界と大きな差をつけられている印象があります。
日本のチームコンタクトスポーツがなかなか世界で勝てない理由は「テクニック」から「スキル」への転換が世界レベルでまだ出来ていないからではないかと思っています。
ものすごく簡単に言ってしまえば「練習」で使う技術と「試合」で使う技術は全くの別物だということです。
この「テクニック」から「スキル」への転換は、僕自身が最も解決しなければいけない課題の一つでもあります。
コーチから「優希はスペースがある状態だと良いプレイができるけど、コーナーなどの狭いスペースで敵のプレッシャーがあるときに、パックを奪われてしまうことが多い」と言われたことがあります。
まさしく言われた通りで、個人的な技術(テクニック)では相手に劣らないと思っていても、こういった激しいバトルや、相手からのプレッシャーがある状態でいかにその状況を打開できるかが、エリートプレーヤーとノーマルプレイヤーを分けます。
例えばの話をします。
パックを持ちながらフォアスケーティングとバックスケーティングを途中で混ぜて、置いてあるコーンを抜いて、ターンをして、ストップをして、最後にシュートを打つ、といった練習メニューがあるとします。
この場合、僕はある程度良い成果を残せると思います。
なぜなら、スケーティングやハンドリングを含め、自分のテクニックには自信があり、すでに自分のやるべきことが決まっているからです。
ただ、この動きが出来るからと言って、試合でいきなり活躍できるようになるかというと、そうはなりません。
なぜなら、実戦では状況・相手の位置・相手のプレッシャーなどは目まぐるしく変化し続け、先ほどのテクニック練習のように自分のやるべきことが最初から確定していないからです。
つまり、敵や判断が出てくることにより「適応」が求められます。
僕は、試合で言う「上手さ」とは「瞬時に自分のタスクを見つけ、それを高い精度でこなす力」のことだと思っています。
ここが練習と試合の大きな違いです。
最初からやることが分かっていればテクニック、やることがわからない中でゲーム状況によって瞬時に判断を必要とされるものがスキルだと思っています。
この「スキル」を身につけるためには、普段の練習から、自分以外からのプレッシャーがある状態で、トレーニングを続ける必要があります。
続く
• An intense high press
• Vertical and transitional play
• Wide forwards who attack at pace
• Focus on creating numerical superiority
• Short-passing game combined with direct play
Luis Enrique's playing style and principles analysed... 🇪🇸🧐