スペイン国王カルロス1世は、バリャドリッド会議の約10年前である1542年に
「インディオは自由人であり、いかなる理由でも奴隷にしてはならない」
Leyes Nuevasを制定。
原住民に対する過酷な扱いをやめよ、と命じている。
※J. H. Elliott, Imperial Spain 1469–1716
※Anthony Pagden, The Fall of Natural Man
これは
「インディオ(原住民)は我らの臣民であり、自由人であって、奴隷ではない」
という思想がカルロス1世のもとにあったから。
というのはカルロス1世は幼少をエラスムスやユトレヒトのアドリアンなどの人文思想者に教育を受けており、その影響だと思われる。
しかしカルロス1世は同時にドイツの神聖ローマ皇帝でもあり、スペインには長くいられなかった。
そのため結局、王の考えとは逆に新大陸における過酷は進んでいく。
新大陸の苛烈はスペイン・ハプスブルク家の「黒い伝説」というスキャンダルで、オランダやフランスで喧伝された。