【#大河べらぼう 作曲家ノート】
「The Light of Freedom feat. 下野達也 and NHK交響楽団」
何かにあらがうということは、もっと自由を求めていることだとも言えます。この曲では、そんな自由へと向かう旅路を描きました。ダルシマー、ハープ、管楽器の調べで始まり、まだぼんやりとしていて形になってはいない、救いを求める切なる願いを表現しています。どこか物憂げではありますが、その背後には確かなエネルギーが脈打っています。続いて登場するのはチェロ。鬱々と思い詰めているような旋律が、追い求め、探し求める心の内を思わせます。やがてヴァイオリンが旋律を引き継ぎ、「The Light of Freedom」の主題をここで初めてユニゾンで奏でます。その後、トランペットとホルンが続き、主旋律はより力強く、確固たる響きへと花開いていきます。 重三郎の人生、そして江戸時代そのものも、幾度となく試練(たとえば深刻な飢饉など)に見舞われました。しかしこの曲では、戦いの時代に終止符が打たれ平和が訪れた江戸という時代や、重三郎が辿り着いた輝かしい成功、そして浮世絵をはじめとする日本文化が世界に受け入れられていったこと——そうした「光」を表現することを目指しました。