# アルツハイマーは予防できる
抗アミロイド薬レカネマブは、臨床認知症評価スケールでわずか0.45ポイントの低下しかもたらさず、しかも脳を萎縮させることが判明した。一方、1日10ペンス(約20円)のBビタミンは脳萎縮を最大73%抑制し、投与群の3分の1で認知症の臨床診断基準そのものが消失した。 この差は何を意味するのか。
この逆説が問いかけるのは、私たちの常識そのものだ。アルツハイマー病は「治らない」病気ではない。「薬で治すべき」病気でもない。それは、私たちが無意識に信じ込んできた医療の枠組みそのものを揺さぶる。
私は40年以上にわたり栄養と脳の関係を研究してきた。その結論は単純明快だ。アルツハイマー病の原因はアミロイド斑ではなく、システムの崩壊にある。脳の「構造」「機能」「利用」という三つの側面が、食事とライフスタイルの複合的要因によって徐々に損なわれていく。そして最も強力な修復ツールは、薬ではなく栄養素そのものだ。
ホモシステインというアミノ酸に注目してほしい。
血中のホモシステインが11マイクロモルを超えると、脳萎縮が加速し認知症リスクは10倍に跳ね上がる。しかしこのホモシステインは、B6・B12・葉酸という三つのBビタミンによって容易に低下させることができる。オックスフォード大学のデイビッド・スミス教授の研究では、Bビタミン補給により脳萎縮率が半分以下に減少し、アルツハイマー関連領域の萎縮は9分の1にまで抑えられた。
さらに重要な発見がある。Bビタミンはオメガ3 DHAと組み合わさって初めて真の力を発揮する。オメガ3が不足している人にBビタミンを与えても効果はほとんどない。逆もまた然りだ。両者が揃ったとき、脳萎縮の抑制効果は73%にまで達する。これは抗アミロイド薬が脳萎縮を20%も加速させた事実と対照的である。
ここで視点を変えよう。なぜこの明白な事実が広く知られていないのか。その答えはシンプルだ。Bビタミンは特許が取れない。製薬業界は抗アミロイド薬の研究開発に推定42.5億ドルを投じたが、Bビタミンとオメガ3の併用試験にはたったの300万ポンド(約5.7億円)すら集まらなかった。英国の主要認知症慈善団体は年間1億ポンド超を集めながら、非薬物予防研究にはほぼゼロを割り当てている。
つまり、アルツハイマー予防を阻んでいるのは科学の欠如ではなく、利益構造そのものだ。ランセット委員会の報告書はホモシステインを二度にわたり無視し、専門家からの抗議文を受け取りながらも掲載を拒否した。世界認知症評議会は予防を標榜しながら、私のような予防専門家の参加を物理的に排除した。これらは科学ではなく、市場の防衛行動だ。
では、私たちに何ができるのか。Food for the Brain財団が提供する無料の認知機能テストは、わずか15分で自分のリスクを評価できる。続くDRIfT血液検査は、ホモシステイン・オメガ3・ビタミンD・HbA1c・グルタチオンという五つのバイオマーカーを自宅で測定し、個人に最適化された予防計画を提示する。このアプローチはすでに、認知機能の改善とリスク指数の大幅な低下を多数の参加者にもたらしている。
これは薬を待つ受動的な医療ではない。自らデータを提供し、自ら行動を変え、その結果を共有する市民科学の運動だ。中国では元厚生大臣がこのイニシアチブを支持し、年内に1800万人の高齢者テストを計画している。もし英国でホモシステインテストとBビタミン補給が制度化されれば、年間6000万ポンドの医療費節約と平均寿命14年の延伸が見込まれる。
この数字が示すのは、予防は単なる希望ではなく、計算可能な現実だということだ。問題は、それを実行に移す政治的意志と、利益構造を超えた市民の連帯にある。
次にあなたが認知症の話題に触れたとき、問いかけてみてほしい。「予防について、私は何を知っているか。そして、何を行動に移せるか」と。その問いこそが、薬に依存する医療から、自らの手で健康を創る未来への第一歩になる。
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書籍『Alzheimer's: Prevention is the Cure』Patrick Holford(栄養学研究者、Food for the Brain Foundation創設者)2025年
https://t.co/r9NwqZuQxC
🇺🇸Nurses' Health Study I 51~77歳🚺1903人
Nurses' Health Study II 34~53歳🚺3220人
acetaminophen 1日500mg以上服用 多変量調整RR
高齢🚺1.93 若年🚺1.99
NSAIDも同様比較
多変量RRは高齢🚺1.78 若年🚺1.6
acetaminophen,NSAID投与量/日⬆️程,🚺高血圧risk:独立で⬆️