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今、アメリカで「表現の自由」の大きな危機が訪れています。プラットフォーム等を通じて日本のコンテンツ文化にも大きく関わる事案です。
6月29日、米議会下院で「KIDS Act(Kids Internet and Digital Safety Act)」が267対117の賛成多数で可決されました。 これまで、州レベルではネット年齢確認の厳格化(身分証や生体認証を伴う)は法規制されていたところもありましたが、連邦(アメリカ全体)では、幾度も提案されつつも可決されることはありませんでした。しかし、ここにきて急遽、与野党が力を合わせて年齢確認だけにとどまらない規制パッケージを推し進める流れができ、ついに下院を通過してしまいました。
この法案の中身については、多岐にわたるので以下等も参照して頂きたいと思いますが、もっとも憂慮されているのが、オンライン上の年齢確認の厳格化を強力に進め、匿名性を失わせるとともに、青少年に有害と思われるコンテンツを駆逐するようプラットフォームにも圧力を与えることです。
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未成年のみならず全年齢がIDや生体認証などの情報を収集されるようになり、発信にも委縮効果や情報漏洩リスクが生じることや、もともと、アメリカを含む海外において、やり玉にあげられやすいアニメ、マンガ等の表現物に対するモデレーションは今以上に厳しくなっていくことが予測されています。そして、インターネットの中心地であるアメリカがそのように転換すれば、新しい常識はプラットフォーム等を通じて日本にも持ち込まれることは避けられません。
なお、日本においても、先月に総務省がネット年齢確認の厳格化を求める方針を打ち出しており、年齢確認の具体的な方法については言及されていないものの、OnlineSafetyActを進めたイギリスのようにならないよう注意が必要です。
米国のKID Actについて、今後審議が行われる上院ではより強力な規制を求めてきた経緯もあり可決は厳しいのではとする見方もありますが、政治は水物、利害が一致して妥結される(大統領署名も含め)恐れもあり、万が一成立すれば後戻りはできません。現在、アメリカの「表現の自由」を守ろうとする方々もインターネットで声を上げ、上院議員にアプローチするなど反対運動は日に日に勢いは増してきています。日本からも、今まさに起こっているこの事案について注目し、情報を拡散いただくことは、そうした方々の後押しになります。私も、今後について継続的にお伝えしていきます。「表現の自由」を守るために是非お力お貸しください。