1941年、24歳の尹東柱(ユン・ドンジュ)が発表した詩集『空と風と星と詩』。製本されたのは僅か3部。その冒頭に収められた序詞。
「序詞」
죽는 날까지 하늘을 우러러
死ぬ日まで天を仰ぎ
한점 부끄럼이 없기를、
一点の恥じ入ることもないことを、
잎새에 이는 바람에도
葉あいにおきる風にさえ
나는 괴로워했다。
私は思い煩った。
별을 노래하는 마음으로
星を歌う心で
모든 죽어가는것을 사랑해야지
すべての絶え入るものをいとおしまねば
그리고 나한테 주어진 길을
そして私に与えられた道を
걸어가야겠다。
歩いていかねば。
오늘밤에도 별이 바람에 스치운다。
今夜も星が風にかすれて泣いている。
(金時鐘訳『尹東柱詩集 空と風と星と詩』岩波文庫 p9)
翌年、尹東柱は日本へ留学。そして同志社大学在学中の1943年、治安維持法により逮捕され、終戦半年前の1945年2月16日、福岡刑務所で獄死します。