僕の25年来の友人だったベルナール・スティグレールは、2013年に『国民戦線の薬方』で、「人びとは説明も治癒もできない苦しみに直面したとき、スケープゴートを見つけ出し迫害するようになる。2017年か22年には極右の政府が成立する危険がある」と警告していた。それが、いま現実になる目前に迫っている。
マクロンがやったことは、弱い人びとの尊厳を無視し踏みにじることを重ねてきた。それが明日から瀬戸際に立つ民主主義の戦後最大の危機を招いたのだ。
ネオリベラリズムが弱い人びとの尊厳を蹂躙して民主主義の墓穴を掘り、極右が民主主義の葬儀屋としてやってくる。
1世紀前に起こったことと同じだ。ファシズムは記憶している世代がいなくなったときにやって来る。
良識ある人びとはそれでも抵抗せよ。一度失った民主主義は永い闘争の末にしか取り戻すことはできない。民主主義を手放してはいけない。
日本の人びとも民主主義を手放してはいけない。一度失うともう取り戻せないかもしれない。
Pharmacologie du Front national suivi du Vocabulaire d'Ars Industrialis de Bernard Stiegler - Editions Flammarion