【異例 “歌詞制限”の中で立ったステージ】
Vybz Kartel が5月30日、ケイマン諸島の Out of This World Music Fest に出演。
ただ、この公演、普通に「海外フェスに出演しました」では済まない話でした。
ケイマン政府は Kartel の入境を認めた一方で、滞在中の移動や歌詞に条件を付けたようです。現地報道でも当日、移民局の職員が会場でパフォーマンス内容を確認する異例の態勢だったとも伝えられています。
発端のひとつは、地域住民からの声。
West Bay の地域集会で、ある住民が首相に対し、Kartel の露骨な動画や “slackness” を問題視したとの事。
要するに、「この人を本当に島に呼んで大丈夫なのか」という不安が、政治の場まで上がったわけで…
それに対して André Ebanks 首相は、Kartel の入境を認めた判断について、本人の作品を良い悪いで評価したのではなく、あくまで法律上の判断だと説明している。
ここがなかなキモで、
「歌詞が下品だから嫌い」
と
「法的に入国を拒めるか」
は、別の話だという整理。
でも同時に、完全に自由に受け入れたわけでもない。
入境は認める。
けれど、移動や歌詞には条件を付けますよ…と。
この感じに、Kartel という存在の今の立ち位置が出ている気がする。
「Romping Shop」のような露骨な曲で批判?も浴びてきた一方で、「Fever」や「Clarks」のような大ヒットもある。2026年のグラミーでは『Heart & Soul』が Best Reggae Album にノミネートされ、MOBO Awards では Best Caribbean Music Act も受賞した。
それでも、国境を越えてステージに立つたびに、歌詞や過去のイメージが音楽の外側まで持ち出される。
ダンスホールでは、昔からこういう場面はよくありました。
下品だと言われる表現。
それでも現場で支持される言葉。
自由に歌いたいアーティストと、それを不安に思う社会。
ケイマンで起きたことは、その最新の一場面にすぎない、ということなのでしょうか…
Mighty Crown のハリケーン・メリッサ支援が、ジャマイカ現地メディア The STAR / The Gleaner で報じられています。
2023年からサウンドシステムとしての活動を休止している Mighty Crown は、日本でのチャリティーイベントを通じて約J$2,000万、日本円でもおおよそ2,000万円規模の支援金を集めました。
その支援金は、Sean Paul が Food For The Poor と連携して行う被災者支援、Romain Virgo が GoFundMe を通じて行う支援、そして日本とジャマイカをつなぐNPO法人 Link Up JAJAさん(リンコップジャジャ)など、複数の活動へ分配されたとのことです。
Masta Simon さん自身もジャマイカ入りし、Link Up JAJAさんとともに現地で支援活動に参加。住宅資材、農業支援、子どもたちの学用品など、約J$580万相当の支援を届けたと報じられています。
日本のレゲエファンの思いが、現地のアーティストや支援団体の活動を通じて、ジャマイカの生活の支えになっている。
とても大切なニュースだと思います。