It is important to study English.
これ、学校で習った通り「英語を勉強することは大切だ」と訳せます。
じゃあ次。
It is important for me to study English.
急にfor meが出てきました。ここで手が止まる社会人、めちゃくちゃ多いんです。
「for me って何?」
「なんで急にmeが出てくるの?」
「そもそも文法的にどこにかかってるの?」
参考書を開くと、そこには呪文のような言葉が書かれています。
「不定詞の意味上の主語」
……意味上の。
主語。
日本語として一度も口にしたことない言葉が、いきなり出てきます。ここで多くの人が本を閉じます。そらそうです。カフェで開いた文法書に「意味上の主語」って書いてあったら、コーヒーもぬるくなるってもんです。
でも安心してください。この文法、名前が9割で、中身は1割です。名前がいかつくてビビらせにきてるだけ。中身はたった1秒で理解できます。
(このあと似たようなつまずきの話をぽつぽつ書いてます。気になる人はプロフィール覗いてみてください → https://t.co/TLiIwtsmYL)
では戻って、for me to studyの正体を見ていきます。
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◆ そもそも「主語」って何だっけ
不定詞の話をする前に、1個だけ確認させてください。
主語って、日本語で言うと「〜が」「〜は」の部分です。
・僕は ラーメンを食べる。
・犬が 走っている。
・英語を勉強することは 大切だ。
はい。この3つ目に注目してください。
「英語を勉強すること」が主語です。日本語だと違和感なく読めます。
これを英語にするとこうなります。
To study English is important.
To study English(英語を勉強すること)が主語。is important(大切だ)が述語。
でも英語圏の人はこの文を嫌います。主語が長くて、聞いてる方は「で、結局何が大切なの?」ってなるから。
そこで登場するのが「It」です。
It is important to study English.
Itを頭に置いて、「これから大事な話するよ〜」と予告する。中身のto study Englishは後ろに回す。これが仮主語構文と呼ばれるやつです。
ここまではOK。
じゃあここで、めちゃくちゃ大事な質問をします。
「英語を勉強するのって、誰が?」
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◆ 「誰が」の答えが、for meの正体
さっきの文をもう一度見てください。
It is important to study English.
これ、「英語を勉強することは大切」とは言ってますが、誰が勉強するかは言ってないんです。
・僕が勉強するのが大切なのか
・あなたが勉強するのが大切なのか
・日本人全員が勉強するのが大切なのか
全部の意味に取れます。ふわっとしてる。
これに「誰が」を付け足したい。それだけの話です。
「僕にとっては、英語を勉強することが大切だ」
これを英語にするとこうなります。
It is important for me to study English.
for me。これが「誰が」の部分です。
つまりfor me to studyのfor meは、to study Englishの主語なんです。
だから参考書は「意味上の主語」と呼びます。文全体の主語(形式上はIt)とは別に、to studyだけが持ってる主語だから。
……いや、それ最初からそう言ってくれよって話です。
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◆ 図解で1秒理解
もう一度、頭の中でこう置き換えてください。
It is important 【for + 誰が】 to 【動詞】.
たったこれだけ。
・for me → 僕が
・for you → あなたが
・for children → 子どもが
・for Japanese people → 日本人が
「〜にとって」って訳を先に覚えた人が多いと思うんですが、あの訳が全ての元凶です。「〜にとって」だと、なんとなく副詞っぽく感じちゃう。おまけみたいに見える。
でも実際は、for meはto studyの主人公です。おまけどころか主役。
例を並べます。
・It is easy for children to swim. → 子どもが泳ぐのは簡単だ
・It is difficult for Japanese to pronounce R. → 日本人がRを発音するのは難しい
・It is dangerous for kids to play here. → 子どもがここで遊ぶのは危険だ
for以下が「誰が」で、to以下が「何をする」。この2つがセットで、後ろに1つの文を作ってるイメージです。
もっと言うと、こう書き換えられます。
It is important for me to study English.
= When I study English, it is important. (僕が英語を勉強するとき、それは大切だ)
for me to study の部分、実は小さな文が1個入ってるようなものなんです。
「意味上の主語」なんて呼ばずに、最初から「to以下の主語だよ」って教えてくれたら、多くの社会人は挫折しなかったと思います。まあ言っても仕方ないので、今この瞬間に上書きしてください。
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◆ なぜ多くの社会人がここで止まるのか
この話、実は文法書のどこにでも書いてあります。書いてあるのに、みんなここで止まる。
理由は3つあります。
1. 「意味上の」という日本語がわからない
意味上の主語。この日本語、日常で使いますか? 使わないですよね。「意味上の」って何のこと?って考えてる時点で、脳のリソースが半分持っていかれます。
2. 「〜にとって」の訳で覚えてしまった
学校では「for me =〜にとって」と暗記させられます。でもこの訳、実際の役割を隠してしまうんです。役割は「主語」なのに、訳は「にとって」。ズレてる。
3. 例文を「和訳のためだけ」に使ってきた
「訳せたらOK」で終わってきたから、なぜfor meが必要かを考えたことがない。試験で点を取るだけならそれでよかった。でも、いざ自分で英作文しようとすると手が止まる。
これ、実は不定詞に限った話じゃないんです。中学英語のほとんどは、「なぜそう言うのか」を飛ばして、「そう言うものだ」で覚えさせられます。
だから大人になってやり直そうとしたとき、点と点がつながらない。単語は知ってる、文法用語も見たことある、でも自分の口から英語が出てこない。
原因は頭の悪さじゃなくて、教わり方の順番なんです。
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◆ 今日から使える確認テスト
for meの正体が理解できたか、3秒でチェックしてください。
問題:次の文を日本語にしてください。
It is necessary for you to sleep 8 hours.
……できましたか?
正解は「あなたが8時間寝るのは必要だ」です。「あなたにとって」でも通じますが、頭の中では「あなたが」で理解してください。for youがsleepの主語です。
もう1問。
It is impossible for me to speak Chinese.
「僕が中国語を話すのは不可能だ」
はい。もうfor 〜 to 〜が出てきたら、頭の中で「誰が / 何をする」の2ブロックに分けて読めるようになります。1秒で分けられる。
これが、意味上の主語の全てです。
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◆ 中学英語の穴は、こういう小さな箇所に空いている
for me to studyの話、細かい文法ネタに見えるかもしれません。
でも、こういう「名前が難しくて避けてきた小さな穴」が、社会人の英語再開を止めているんです。
不定詞の意味上の主語。関係代名詞のwhose。使役動詞のhave。分詞構文。仮定法過去完了。名前を聞くだけで胃がキュッとなるやつら。
でも、ひとつずつ開けてみると、中身はだいたい1秒で理解できます。名前が9割、中身が1割。
そして、こういう穴が10個空いたまま英会話スクールに通っても、話せるようにはなりません。空いた穴からアウトプットが漏れていくからです。中学英語の穴を先に埋める。順番はここです。
英語を勉強しても上達しないと感じる社会人のほとんどは、才能でも意思でもなく、この順番でつまずいています。順番を変えれば、景色が変わります。
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こうやって迷ったときに戻ってこられるように、この記事は保存しておいてもらえると嬉しいです。
中学英語のどこに穴が空いているか、どの順番で埋めていくか。ひとりで整理するのは正直しんどいので、全部まとめてPDFにしてあります。
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