赤ちゃんの急性リンパ性白血病(乳児ALL)の続きです。
さらに専門的になります。
乳児ALLは、再発と合併症の両方の課題があるため、ただ治療を強くする・弱くするだけではうまくいきません。なにか「新しいもの」が必要です。
そこで、新たな治療戦略がふたつ注目されています。
ひとつは 抗二重特異性抗体です。
欧州の臨床研究グループから、二重特異性抗���であるビーリンサイトの導入により治療成績が大幅に向上しうることが報告されました。
現在、日本も参加している国際共同臨床試験などで確認中です。
もうひとつは、乳児ALLのポイ��トであるKMT2Aの変化を標的とした薬です。分子標的薬ですね。
詳しい機序はまた別の機会に(たぶん)解説しますが、「menin阻害剤」が有効な可能性が報告されています。
こちらも、国内でも治療開発に取り組まれています。
乳児ALLの治療成績の向上には、日本の臨床試験の成果もおおきく貢献しています。
これまでの成果を土台として、さらなる飛躍が期待されます。
We won’t stop until no child dies from cancer.(St. Jude小児病院のメッセージより)