現役最後の10年間 The Good Times Concept
★ 現役最後の10年間にはいろいろなことをやったのだが、ひょっとするとこれが一番大きかったかも知れない。
それはカワサキの「The Good Times Concept」である。このConceptは 1970年代にアメリカのKMCで創られたものである。
その時代アメリカでは歌にもなったし、KMCでは広告のコンセプトとしても使用され、「大ヒット」したと言っていい。
当時のKMC社長の浜脇洋二さんが、明石工場の人たちを集めて「Good Times Concept」の講演をされたのだが、私もその時初めてKawasaki. Let the Good Times roll! に出会って非常に感銘したのを覚えている。
非常にヒットしたコンセプトだったのだが、何年かのちには消えてしまっていたのだが、私の気持ちのなかには、「このコンセプトは素晴らしい」とずっと持ち続けていたのである、
1990年代のことだから20年近くの空白があったのだが、私が3度目の国内市場を担当したときに、このコンセプトを国内市場で復活したのである。
こんな立派なプレートにして、明石のショールームに展示し、
90年代の国内の広告宣伝にこのコンセプトを使用したのである。
国内の販社で最初に20年ぶりに私が復活したのだが、当時の事業本部長で販社社長も兼務されていた高橋鐵郎さんが事業本部をはじめ世界の販社で復活されたのである。そして事業部出身の田崎雅元社長時代は川崎重工業のコンセプトとして使用された時期もあったのだが、それもいつの間にか消えてしまったのである。
私自身も1999年を最後に現役を終わってしまったのだが、この「Good Times Concept」は何らかの形に残そうと2009年6月に 「NPO The Good Times」というNPO法人を創って、このコンセプトを残そうとしたのである。このNPO法人は現在は松島裕さんが引き継いでくれて、現存しているのである。
そんなことでカワサキのなかでは消えかかっていたのだが、川崎重工のモーターサイクル部門が2021年2月に分社化されたときに、社長に就任された伊藤浩さんが
カワサキモータースの基本コンセプトとして採用されたので、それ以降は「正規のコンセプト」としてあらゆる広報活動に使われるようになったのでもう消えることはない。
1970年代にアメリカでスタートしたこのコンセプトは、
約20年間の空白期間を経て、1990年代に国内販社で「私が復活」させたのだが、その後また何年かの空白期間があって、2021年に伊藤浩さんによって再復活したのである。
私自身はそんな中継ぎをやったようなものだが、
Kawasaki. Let The Good Times roll
アメリカで創られたコンセプトなので、正規の日本語訳はないのだが、「Kawasakiに出会う人たちが、ハッピーになるようにカワサキは回し続けます。」と言われていた高橋鐵郎さんの言葉を、ご紹介しておこう。