自らを「メタル・ゴッド」と名乗り、SCREAMING FOR VENGEANCEではついに全米プラチナムを達成した我らがJUDAS PRIEST。
1984年、「これぞヘヴィメタル!」「見よ世界!これがヘヴィメタルだ!」とばかりにDEFENDERS OF THE FAITH、(邦題の「背徳の掟」というのは、をまさに邦題史に残る名邦題といっても差し支えないであろう)という超絶決定版を発表する!まさにJUDAS PRIESTが世を統べる時は来た!TIME HAS COME!である!と思われた!
が・・・確かに売れるには売れたんだが、SCREAMING FOR VENGEANCEが発売からしばらくしてプラチナムまで到達したのに対して、DEFENDERS OF THE FAITHはゴールドどまり。(最終的にはSCREAMING FOR VENGEANCEはダブルプラチナム、DEFENDERS OF THE FAITHはプラチナム)全米進攻を初めて以来、ほとん��休みがなかったので、彼らは心底思っていた。
「パ〇ラッシュ、僕は疲れたよ・・・なんだかとっても眠いんだ・・・」
JUDAS PRIESTはしばらく休暇を取ることにした。といっても、正味半年ほどなんで、今のバンドに比べればどれだけ馬車馬のように働かされていたか、ということである。正直、労基に訴えてもいいと思う。
そして、半年の休憩はあっという間に過ぎ、JUDAS PRIESTは逆転のためのある秘策を思いつく。
「RATTやDEF LEPPARDみたいなポップなものがウケてるから、ちょっと乗っかりつつ、ちゃんとメタルゴッドらしい威厳も見せよう」
「どうしようか・・・せや!1枚は超絶ポップで、1枚はヘヴィな2枚組のアルバムを作れば、ヘヴィなものが好きなファンも、LAメタルやDEF LEPPARDとかのファンも獲得できて一石二鳥やないか!(BON JOVIは当時��イマイチ���えないニュージャージーで搾乳してそうな、顔立ちはいいんだけど、イマイチ田舎臭い青年バンドであったw)」
しかし、レコード会社の返事はこうだった
「それは一石二鳥じゃない!二兎を追う者は一兎をも得ず、というんだ!」
至極真っ当な返事をする。
しかし、もともとが「時代を切り開くヘヴィメタルの守護神」というイメージを持たれているJUDAS PRIESTではあるが、その本質は「流行に乗っかりたがりの、ちょっとミーハーなオネエさんとフレンズ」なのである!
思い出すのだ!
確かにJUDAS PRIESTがいなければNWOBHMが勃興することはなかったと断言できる。当の本人たちもしっかりNWOBHMに影響されて、「究極までにリフを先鋭化させて、ブルーズの影響を排したシンプルでソリッドなヘヴィメタル=BRITISH STEEL」を生み出してアメリカでもある���度成功した。ここまでは、いわ��、コールアンドレスポンスである。ここまではいい。
だが・・・
「シンプルでソリッドなヘヴィメタル」で一気に行くかと思えば、アメリカの「明るいハードロック」に影響を思いっきり受けて、フラフラと「POINT OF ENTRY」というナイスなアメリカン・ハードロッキンなヘヴィメタルに走る → そこで売り上げが下がったから「やっぱりBRITISH STEELを継承する路線に戻そう!」とSCREAMING FOR VENGEANCEを作ったら大当たり → 「いやー、金脈掘り当てたわ!」ともう一枚「これぞヘヴィメタル」というDEFENDERS OF THE FAITHを作ったら売り上げが下がって → 「じゃあ、ポップな1枚とヘヴィな1枚の2枚組にすれば、一石二鳥!」という恐ろしい結論に辿り着く → 「それは一石二鳥じゃなくて二兎を追う者は一兎をも得ず、だ」と至極真っ当な指摘を受け��断念(←今ここ)
「DEFENDERS OF THE FAITH」の割には信念もクソもあったもんじゃありません!
さらに、彼らに誘惑が!
「なあなあ、このギタースゲーぞ?ギターなのにシンセサイザーなんだよ!」
ギターシンセである。
「ポップなメタルがウケている」
「ギターシンセという新しいおもちゃが来た!」
そして、ロブ・ハルフォード姐さんの悪魔のようなひと言が飛ぶ!
「クリーンでクリアなアルバムがいいわ💖ギターシンセって、あってるような気がするの・・・💖」
決定である。「ギターシンセたっぷりのクリアでクリーンな音のポップ寄りのヘヴィメタル」で決まった。
ロブは妄想していた。意識が宙を待っていた。
この頃のロブは、恋人の男と上手くいってないこともあり、また、ツアーで他のメンバーがグルーピーを漁る中、彼はグルーピーの女の子には全く興味がないため、ツアー中も手持ち無沙汰でストレスも発散できず、酒とドラッグに溺れる一方。ついにはリハビリ施設に放り込まれる事態に!(恋人の男が自殺して、さすがにこれでは自分も同じ末路になりかねない、と思ったらしい...)
そんなロブ姐さ��、後ににTURBOの歌詞について「ヤクの影響かな?あんまりいい歌詞が書けな��ったわね・・・」と嘆息をついたくらいである!(なお、TURBOで使われなかった素材が「RAM IT DOWN」で使われたわけなので、当然RAM IT DOWNの歌詞も、読むとこっちが気恥ずかしくなる空回りっぷりであった。)
まあ、そんな問題だらけの状況の中出来上がっていく作品が問題作にならないはずもない。
こうして、「予め問題作になる運命にあった新作」TURBOは世に放たれてしまったのである!
「PRIVATE PROPERTY」とか「PARENTAL GUIDANCE」「ROCK YOU AROUND THE WORLD」「WILD NIGHTS, HOT AND CRAZY DAYS」とか「聴いているこっちが枕に顔をうずめて顔を真っ赤にしながら足をバタバタさせたい」レベルで気恥ずかしくなるレベルの楽曲もあるにはあるが・・・「TURBO LOVER」や「LOCKED IN」、「OUT IN THE COLD」、「RECKLESS」は普通に名曲だし、「HOT FOR LOVE」も悪くない!
・・・半分は名��で、半分は聴いてるこっちが気恥ずかしい・・・
そもそも「アルバム2枚分のマテリアルを書いていた(残りはRAM IT DOWNで使われる)」というね、ここがもう、ダメ。やっぱり、腹くくらなきゃ!「今回はギターシンセを大胆に導入して、クリーンでクリアな音質の、新しい、ポップではないが、近未来的なメタルをやってみました!」ってTURBO LOVER、LOCKED IN、OUT IN THE COLD、RECKLESS路線でまとめればひょっとしたらガチ名盤だったかもねえ・・・そこらへん、「俺の気に入った方向性しかやらん!ブレないぞ俺は!」というスティーヴ・ハリスのIRON MAIDENは強いわな。同時期に出た「SOMEWHERE IN TIME」は「ギターシンセをフィーチュアしているが、ポップには走らないIRON MAIDENのヘヴィメタル」だったもんなあ・・・
やっぱり、信念の守護者、JUDAS PRIESTの信念は、いつも、揺らぎまくりなのであった・・・
さらにはアメリカではDEFENDERS OF THE FAITH並みの売り上げを上げたが、イギリスでは「裏切者!」「ポップに走りやがって!」「何が信念の守護者だこの尻軽!」と結構批判されて、チャート成績もしっかり悪かったんですよね・・・
RAM IT DOWNですか・・・「裏TURBO」というテーマでやりましょうかね・・・PAINKILLERが(売上高のわりに)世界中で絶賛されたのも、RAM IT DOWNでのイライラが募ってたからだしね。意外に重要なんですよ。そういう意味で。
しかし、ロブ姐さんの尻軽っぷりは、ホント、FIGHT結成したり、TWO結成したりと、ある意味「いつも首尾一貫して尻軽」なので、これはこれで「信念の守護者」に相応しい態度なのである!まさに信念の守護者であり、これぞメタルゴッド何である!
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Reckless (Remastered) https://t.co/Bro3pqfry9 via @YouTube
It is with heavy hearts that we are sending out this personal message from our Ian....he has been the backbone of Judas Priest for so long and will be greatly missed by us all....we wish him well in his retirement and welcome Davey into the Priest Family....