続② 先週の土曜日にこの場面をオックスフォード版(Q版が底本)で読んだのですがグロスターのHe calls to horseは無く、The King is in high rage, but will I know not whither.となっています。ちなみにHe calls to horseは「馬を連れてこいと命じる」でbut will にはgoの省略を補って読みます。
続① 「どこへ行くつもりだ?」グロスターが答えます。「馬をお命じですが、行く先がどちらかは。」(松岡和子訳) Whither is he going?He calls to horse, but will I know not whither. シェイクスピアの原文も淡々としています。しかし、ここにも版本/Q版とF版による原文/テクスト問題があります。
シェイクスピアCafe:『リア王』/ King Learにおける「馬」の話題を追って。映画化された『リア王』では巨匠ピーター・ブルックが監督した作品(1969)が知られていますが、異色の傑作と言えば旧ソ連時代のレンフィルムが制作したグリゴーリー・コジンツェフ監督の『リ王』/Korol Lir(1970)でしょう。