汐留・萬鉄のハンバーグ。ここのハンバーグは世間一般のハンバーグに比べて割と肉肉しい、ミートミートなヤツなのだが、そして肉肉しいハンバーグはフツー多少のパサパサさを甘んじて受け入れるものなのだが、トレードオフであるはずのジューシーさが失われていない。
その実現こそ濃厚チーズソースの功績だろう。とにかくこのチーズソースがすごい。わざわざフロマージュソースとイキった名乗りを挙げるだけはある。
……とにかくクリーミーさがヤバい。
クリーミーさがヤバくなるのは、サピエンスの脳の進化の結果だ。イェール大学の神経科学者イヴァン·デ·アラウホは、脳を含めた神経系が脂肪分の多い食べ物にどう反応するかを研究している。
Representation in the Human Brain of Food Texture and Oral Fat Important factors that influence food palatability are its te
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ヒトの脳は、口腔内に入った高脂肪分の食物を、その食感を手がかりにして「お、ハイファットフードが来たぞ」と感知しているようだ。
脂肪は、生命維持に欠かせない&効率的な生存を成し遂げるために超役立つ最重要栄養素のひとつなので、脳は快楽反応を生じさせて、そのさらなる摂取を促す必要がある。
パサパサチーズが150℃以上に加熱されると、チーズの形状を固定している乳タンパク質の組成が壊れはじめ、この高カロリー食品は、みんな大好き "とろとろチーズ" へと変貌を遂げる。
チーズに含まれる脂肪分の量自体は、熱々のとろーり状態であっても、冷蔵庫で冷やしたnot とろーり状態であっても変わらないのだが、しかしとろーりしていた方がよりはっきりと「これはハイファットフード!!!」と脳に感知されやすいようなのだ。

アラウホによれば、それは「クリーミーさ」が脂肪分を示すキュー(cue)として進化した感覚だから��、脳は口の中にある物体/液体の粘度、均質性、テクスチャーなどを総合して、「脂肪分ここにあり!すぐさま飲み込め!」と命令を下す。
そしてオレたちはそれにあらがうことなく、クリーミーなものを咀嚼し、味わい、飲み込むのだ。