【なぜ否定語が文頭に来ると VS 語順になるの?】
Only after considerable hesitation did she say no.
~Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」より~
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今回取り上げる素朴な疑問は、なぜ否定語が文頭に来ると VS 語順になるの?というものです。 典型的に否定の副詞 --- 否定語であるとか否定表現であるとか --- に多いのですが、文頭に現れると、一般にその後が通常の英語の語順である SV ではなく、疑問文でもないのに VS のように「動詞+主語」という語順になる、という現象があります。例えば典型的には次のような文があります。
・ Only after considerable hesitation did she say no.
「かなり躊躇した後で初めて彼女は No と言った」という文です。普通に言うのであれば She said no only after considerable hesitation. で良いところなのですが、ここではあえて否定語を前にもってきて強めています。Only after considerable hesitation did she say no. という風に did she という、あたかも疑問文であるかのような VS 語順が出てきます。この場合、助動詞 did を使うわけですが、 このような少し固めのフォーマルな言い方がありますね。ほかに例を挙げると、
・ Not until we lose our health do we realize its value.
「健康を失って初めてその価値に気づく」ということです。これも倒置せずに普通の語順で言うならば、We don't realize the value of our health until we lose it. のようになると思うんですよ。もう1つ挙げておきましょう。little という否定の副詞を使う文です。
・ Little did I dream that such a thing would happen.
「そんなことが起ころうとは夢にも思わなかった」という言い方で、否定の副詞、副詞句、副詞節が文頭に来ると、その後の語順があたかも疑問文を作るかのように、VS 語順、つまり主語と動詞・助動詞がひっくり返った形になります。フォーマルな英語では、こういう文法を用います、と習ったりするわけです。
この妙な文法は何なのかというと、歴史的に言えば、実はゲルマン語特有の V2 語順、"verb second" と呼ばれている現象なんです。動詞が文の中の2番目の要素として来るという統語上の原則があります。英語を始めとするゲルマン系の言語に特徴的なもので、例えばドイツ語などでは、これは非常に強い原則として現役で生き残っています。ほかに北欧の言語であるとかオランダ語であるとか、ゲルマン諸語でも、おおよそ守られています。
英語でも古英語の段階までは、これが非常に強く残っていました。 普通、主語で文を始めると、当然その次に来るのが動詞ということで、必ず verb second になるわけです。ですが、最初に来るのが主語ではなく、例えば目的語であってもいいですし副詞要素でもいいのですが、とにかく何らかの要素が来ると、その次は verb second の原則によって動詞が来るのです。つまり、主語以外のものが最初に来ても、動詞が次に来るわけです。すると、主語はさらにその次、第3番目の位置に来るということで、あたかも倒置が起こってるように見えるということですね。
これは、本来のゲルマン語の文法規則なんですね。この原則が、古英語まではそこそこきっちりと強い形で存在したのですが、その後はうやむやになって、文頭に副詞のようなものが来ても、その後は SV となりました。とにかく S と V がこの順で並ぶ、この語順こそが重要であるという風に変わっていったんですね。verb second というよりは、文頭に何が来ようが、とにかく SV という順番はなるべく変えないように、という方向に語順文法が変化してきたということなんですね。
それでも、かつての痕跡がいくつかの部分で残っています。今回、否定の語句が文頭に来た場合に VS になるということでしたが、ほかにも例えば Here comes the bus. 「バスが来た」というとき、here という副詞が来て、その後に comes と来ますね。それから the bus という風に主語が後ろに来ています。つまり、副詞要素が来て、その後 VS ということで、verb second が守られているというのは、ある意味では古英語からの、さらにいえばゲルマン語からの verb second の名残りといえるわけですね。同じように There goes the train. 「ほら電車が出るよ」というようにも使います。
このように、否定の副詞要素がまず文の第一要素として出る。その後はあたかも疑問文を作るかのように主語と動詞がひっくり返る、つまり「動詞・助動詞+主語」という語順になるということです。改めてこれを意識しながら最初に挙げた3つの例文を読んでみましょう。
・ Only after considerable hesitation did she say no.
"Only after considerable hesitation" までが第1要素ですね。否定的な only があります。その後、"did she say no" となります。"did she" となっていますね。
・ Not until we lose our health do we realize its value.
同じように "Not until we lose our health" までが否定的な副詞節ということになります。その後に "do we realize its value"という風に "do we" という「助動詞+主語」の VS 語順が現われていると。
・ Little did I dream that such a thing would happen.
ここでは "little" が副詞です。その後、"did I dream that such a thing would happen" という言い方になっています。これも副詞要素が来て、その後に VS という語順ですね。
このように否定語句が文頭に来ると、その後 VS 語順になるのは、実はある意味では古英語からある文型なのだと、もっと言えばゲルマン語の文型を引き継いだものなのだと、今まで説明してきました。ただし、これは実は50パーセント正しいのですが、50パーセントはちょっと言い過ぎというところもあるんです。というのは、今読み上げた3つの例文について、do や did が出る文をあえて出したのですが、この do や did が助動詞として出る文というのは16世紀以降に確立した構文ですので、古英語にあるはずはないんです。ですので、V2 であること、つまり verb second であるという構文上の鋳型がゲルマン語や古英語にあり、それが近代以降にも引き継がれて現代に残っているという言い方は正しいのですが、この do や did を用いた文自体が古英語からあった、ということではありません。この辺りは少しミスリーディングですので、古英語から継承されたものであるという言い方には少し気をつけなければいけないということがあります。
もう1つは、verb second は確かに古英語期、あるいはゲルマン語の時代から文型の鋳型なのですが、その役割が歴史を通じてちょっと変わってきているんですね。古英語時代までは1つの統語上のバリエーションで、意味があるとしても、少し否定の部分を強調しようかなという点が強かったのですが、近代以降は必ずしも強調を表わすわけではありません。文語で少し堅苦しい言い方という文体の問題になっているわけですね。役割が変わってきているというのが、ポイントですね。
では、また。
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英検1級スピーチについてめちゃくちゃずるい+非本質的な事言いますね。
英検1級のスピーチのテーマって選べるし
その中でも何かしらの社会問題はほぼ確実に入ってくると思いました。
それならば、どの社会問題にも精通する機関“国連”を英語で学んで以下のような万能な英文を2-3個頭が働かなくても口から勝手に出ておくようにしておけば困った時の最終兵器になりそうじゃないですか?
なお、英検スピーチはまだ未経験の素人意見ですが、、、
The United Nations is an international organization that addresses a wide range of global issues, including war, politics, poverty, human rights, climate change, and the responsible use of technology. Its main goal is to promote peace, cooperation, and sustainable development around the world.
日本語:
国連は、戦争、政治、貧困、人権、気候変動、テクノロジーの適切な利用など、幅広い国際問題に取り組む国際機関です。主な目的は、世界の平和、協力、持続可能な発展を促進することです。
みたいなね。
例えばテクノロジーを促進する事は環境保護よりも優先するべきですか?的なテーマだったとすると、上の文に続けて
The UN has been trying to promote the use of technology and protect the environment.
This suggests that both technology and the environment are important for not only present-day humans but also future generations.
みたいな感じで続けれるし。
結論、社会問題にまつわるテーマに対して国連はかなり万能な武器になるし話を広げやすいなと思いましたね。