AIは賢いのに、前回決めたことを毎回きれいに忘れる。そこで「確定したことだけ」を外部のメモに書き出して、毎回最初に読ませています。映画『メメント』の記憶の外部化を、そのままAIでやっている感覚です。
会話でいくら良い結論を出しても、セッションが切れると次はまっさらから。毎回おなじ前提を説明し直すのは消耗します。なので「これは確定」という事実や指示だけを、記憶用のファイルに貯めていく。次に立ち上げた時、AIはまずそれを読んでから話し始めるので、決めたことが最初から効いている。
Claude Code自体にも自分でメモを残す記憶機能はあるんですが、僕は何を覚えさせるかを自分で選びたくて、ファイルで組んでいます。全部を渡すのではなく、確定したものだけを外に出す。自分の記憶を頼りにするのをやめて、決定を外部に置く。これが思ったより効きます。
ちなみに、うちのAIには「レナード・シェルビー」と名前をつけています。メメントの主人公——記憶が続かないから、大事なことを体や写真に刻んで動く、あの人の名前です。
AIにいきなり作らせると、後から「あれも要る」で膨らんで、けっきょく作り直しになる。先に相談して設計だけ固める「プランモード」を挟むようにしてから、この後戻りがだいぶ減りました。
Claude Codeには、手を動かす前に「どう作るか」だけを先に出させて、こっちがOKを出してから実装に入るモード(/plan)があります。作り始める前に方針を見せてくれるので、ズレてい��ばそこで直せる。一度コードを書かせてから「そうじゃない」とやり直すより、圧倒的に安いんです。
僕がこれを覚えたのは、要件を固めないまま走らせて何度も作り直した後でした。最初のひと手間を惜しんで、後ろで何倍も払っていた。設計の相談だけ先にやって、握ってから作る。この順番にしただけで、手戻りの回数がずいぶん変わりました。