米、ノースダコタ州、ヘルクリーク層(約6550万年前)から、ティラノサウルスのものと考えられる行跡(4つの連続した足跡)
足跡の窪みが核となり、カルシウム分を豊富に含んだ地下水が孔隙を流れる過程で周囲の砂を固結させたため、侵食に対して耐久性の高い強固な砂岩コンクリーションが形成されたもの
露出したコンクリーションの表面は著しく破砕かつ風化しており、微細な皮膚印象などの解剖学的詳細は失われ、指の数と輪郭のみが残されている
足跡の長さは約0.9~1m、幅は約60~80cm
3Dスキャナーによりデジタル化されている
論文の要点
世界初となる成体ティラノサウルス・レックスの連続歩行跡の発見:
ノースダコタ州の約6650万年前の地層から、長さ約1メートル、幅約80センチメートルの巨大な足跡が交互に4つ並んだ、成体サイズとしては史上初となるティラノサウルスの連続歩行跡を記載・デジタル復元した
砂岩コンクリーションによる奇跡的な足跡キャスト保存の解明:
決壊洪水堆積物の細かい砂地を踏みしめた窪みを核として、炭酸カルシウムを豊富に含む地下水が周囲を固めて天然のコンクリート(結核)を形成し、差侵食に��って現代に露出した独自の保存メ���ニズムを実証した
運動学解析によるリアルな歩行速度と歩行姿勢の復元: 約4メートルの歩幅と足跡が中心線に40〜50%重なる内側への直線的踏み込みから、腰の高さ約4メートル、歩行速度時速約5.8〜7.2キロメートル(秒速1.5〜2.0メートル)という、大型生物としての極めて合理的で穏やかな通常歩行の様子を明らかにした
論文
Peter L. Falkingham, Kent M. Hups, Evan M. Tamez-Galvan, Antoine D. Bercovici & Tyler R. Lyson (2026)
A large tridactyl trackway from the Upper Cretaceous Hell Creek Formation of North Dakota, likely attributable to an adult Tyrannosaurus rex
Journal of Vertebrate Paleontology e2706201
doi: https://t.co/7PIRRf3itl
ナショジオ英文
意外な���石ハンターがティラノサウルスの行跡を発見した方法 https://t.co/b7EjsSIeSM