先ほどのProgressはここに行き着く.収録曲を順に辿ると「‘4月のパリ’に‘望みはなく’‘使い勝手のよい’‘感傷を抱いて’‘気になる’‘真夜中’‘たったひとり’で‘モンクな気分’」なんて素敵な詩!この一節だけをシナリオ代わりに若き日のゴダールが映画を撮っていたらと夢想する.
Thelonious Himself (CR00852)
ロリンズ“Brass&Trio”における大編成の演奏を評し,このスタイルで成功したのはパーカーとロリンズだけと書いていた方がおられたが,その通りだと思う.これは所謂擬似ステレオ盤だが,オーケストラが少し横に広がった分,中央から翔び立つバードが堪能できる.本当に名盤だよなあ.
Night and Day (V6-8003)
今夜は,ずっとこれ.題名通りA面がラージコンボ,B面がピアノレストリオ.B面は言うに及ばず,A面も錚々たる面々(クラーク・テリーやロイ・ヘインズ)が参加してすばらしい出来.ステレオは左右泣き別れなのだが,却ってロリンズVSラージコンボの構図が堪能できてスリリング.
Brass & Trio (00602478984839)
正真正銘の三者共演.以前はディズのヴォーカルがおちゃらけていて嫌いだったのだが,若気の至りもいいところで“ヘビー級の戯れ”とでも呼びたくなる名盤であった.レイジーな‘After Hours’から 一転‘I Khow That You Know’でタイトに締めるところなんか格好良すぎてもう.
Sonny Side Up (00602478179860)
ロリンズがイマイチという評もあるが,やはりこれは名盤だ.スターと実力者が揃った,往年のハリウッド映画的名盤.‘慕情’など名曲3連打のA面がカラー/シネマスコープのミュージカルなら,リッチー・パウエル自作曲の影が伸びるB面はモノクロ/スタンダードのフィルムノワール.
at Basin Street (MG-36070)
'49年のカーネギーが中心でこれも素晴らしいのだが,注目はB面のワンホーンカルテット.スウィング寄りのリズムにパーカーが浮かび上がる‘言い出しかねて’の茫洋とした世界に身を委ねたあと,バード+バド+ミンガス+ローチというキレた4人による表題曲に振り廻される快楽.
Dance of the Infields (JPG 1)