【ベルリン全域が“プロジェクトスペース”になる1カ月──Project Space Festival 2026】
ベルリンで、インディペンデント・アートスペースを横断する「Project Space Festival 2026」が5月30日から6月28日まで開催される。期間中、30日間にわたり30のプロジェクトスペースが毎日ひとつずつプログラムを担当。展示、パフォーマンス、上映、散歩、料理イベントまで含む大規模分散型フェスティバルとなっている。
参加スペースには、ACUD Galerie、Spoiler、TROPEZ、Errant Sound、PASSAGE、Pickle Bar、The Watchなど、ベルリン各地の自主運営スペースが名を連ねる。会場はノイケルンからホーエンシェーンハウゼンまで広がり、“街全体が展示空間になる”構成だ。
Project Space Festivalは、ベルリンのオルタナティブ・アートシーンによる共同イニシアチブとして継続してきた企画であり、商業ギャラリーや美術館とは異なる、自主運営空間同士の相互支援と可視化を目的としている。全イベントは無料公開される。
今年は、Kreuzberg/Neukölln地区とMitte地区を巡るガイドツアーも実施。さらに最終日には、新聞「Arts of the Working Class」が企画する共同食事イベント「Organized Meals for Times of Uprisings」も開催される予定だ。
近年ベルリンでは、賃料高騰や文化予算削減、ギャラリー閉鎖が相次ぐ一方、こうしたproject spaceは依然として都市の実験的文化インフラとして機能し続けている。今回のフェスティバルも、“制度外のアート空間”そのものを都市規模で可視化する試みになっている。
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