手技系のダブルボードを考えている救急医の後輩にまず言いたいのは、「ダブルボードをとった後も、その手技を磨き続けていきたいのか?」を一度自問自答してほしい、ということ。
もし手技をその後も続けていきたいのであれば、ダブルボードの救急医を“複数”抱えている組織を見学して、出口(=自分の働き方)を具体的にイメージしておくことをおすすめする。最終的にはそういう施設に就職しないとうまくいかない。
というのも、ダブルボードの救急医は、特に都会だと臓器別の専門医も大勢いるためにニーズが薄く、うまく棲み分けができている施設で働かないと、「ひたすら緊急だけやらされる人」になったり、逆に「特にやることがない人」になりがちだから。
ちなみにこの問題は、「救急専門医を持つ臓器別専門医(=所属はあくまで臓器別)」や、「かつて臓器別の専門研修を受けて専門医も持っている救急医」を目指すのであれば、それほど深く悩む必要はない。
イメージがつきにくいかもしれないので、例を挙げてみる。
たとえば「Acute care surgeonとして緊急オペ+術後管理をやっていきたい!」と思うなら、就職先はどこの救命センターでもいいわけではなく、明確にAcute care surgery部門やチームを擁している施設を選ばないと、なかなかうまくいかない——という感じ。