教室で子ども達に対話させることで読解力は高まるの?
①話し合い中心の授業は、先生の話を減らして子どもの発言量を劇的に増加させる。
②テキストから情報を引き出す形式の対話は、子どもの文章読解力を大幅に向上させる。
③単に話す量を増やすだけでは不十分で、深い理解には質の高いやり取りが不可欠である。
【補足】
①発言量が増加したから学力が定着するとは限らない。例えば、ある研究ではグループ活動によって「生徒の発話量は約4倍増加したが、生徒の読解力の向上は0.5標準偏差未満」だった。(効果はちょっとだけある。)
②読解には「エフェレントな構え/Efferent stance」(情報を得るために読む)と「審美的な構え/Aesthetic stance」(楽しく読む)があるが、前者の構えを形成することが重要。そのため、「どう書いてある?」「主張は何で根拠は?」などの声掛けをするとgood
③学習効果を最大化するには、生徒が「どれだけ話したか」という物理的な量に満足せず、「テキストを深く読み解き、根拠を持って思考を交わしているか」という対話の質を重視する必要がある。
被引用:1100
レベル:★★★★★
(メタ分析:42研究,生徒=約3,287人)
【出典】Murphy, P. K., Wilkinson, I. A. G., Soter, A. O., Hennessey, M. N., & Alexander, J. F. (2009). Examining the effects of classroom discussion on students’ comprehension of text: A meta-analysis. Journal of Educational Psychology, 101(3), 740-764。