【フレーム】飛行機で海外に行くとき、「搭乗手続きをする」→「荷物を預ける」→「保安検査を受ける」→「出国審査を受ける」→「搭乗する」などのプロセスがあります。これらのステップを英語で言えるでしょうか。
この流れは英語では、check in(搭乗手続きをする)→ check one's baggage(荷物を預ける)→ go through security(保安検査を受ける)→ go through immigration(出国審査を受ける)→ board the plane(飛行機に搭乗する)→ claim one's baggage(荷物を受け取る)→ go through customs(税関を通る)のように表せます。
このようにある場面に結びついた一連の行動や知識のまとまりを「フレーム」と呼びます。スキーマ、スクリプトなどと呼ばれることもあります。
単語や表現は、バラバラに覚えるだけでなく、「空港で何をするか」のような場面の流れに沿って覚えると、必要なときに取り出しやすくなります。
【コロケーション】「third + 名詞」で最も頻度が高いのは third party です。これは「3回目のパーティー」ではありません。
third party は「第三者」という意味で、契約・取引などにおける「直接の当事者ではない外部の人・組織」を指します。たとえば third-party app は「外部アプリ」、third-party data は「第三者データ」、つまり自社ではなく外部の企業やサービスなどから得られるデータのことです。
もうひとつ注目したいコロケーションは third person。これは「3番目の人」ではなく、文法用語で「三人称」を指します。I / we が一人称 (first person)、you が二人称 (second person)、he / she / they などが三人称です。
この person はゲーム用語にも出てきます。FPS は first-person shooter(一人称視点のシューティングゲーム)、TPS は third-person shooter(三人称視点のシューティングゲーム)の略です。
【メタファー/コロケーション】second は「2番目」だけではありません。I second that. はどういう意味でしょうか。
答えは「それに賛成です」。second には動詞で「支持する」という意味があります。なぜ「2番目」が「支持する」になるのか。語源をたどると、ラテン語の sequi(後に続く)に関係します。もともと「2番手」は、主役のすぐ後ろに控える人。決闘や試合では、当事者を助ける介添人、つまり支え役でもありました。ボクシングの「セコンド」も、この second に由来します。1番手の後ろに立って支えるのが2番手の役割。second という語には、その比喩が刻まれています。
この意味のコロケーションとしては、second the motion(動議を支持する)、second the recommendation(推薦・提案を支持する)、second the nomination(指名を支持する)などがあります。
【コロケーション/フレーズ】「first + 名詞」のコロケーションの頻度トップ3はtime / place / thingです(COCA)。それぞれfor the first time(初めて)、in the first place(そもそも)、the first thing that comes to mind(真っ先に思い浮かぶこと)のように、定型句の一部として使われることが多いのが特徴です。
トップ10のコロケーションで注目したいのは amendment。the First Amendmentは「合衆国憲法修正第1条」を指し、表現・信教・集会等の自由を保障する条項のこと。amendmentは「修正」が主な意味ですが、この文脈では「(憲法等の)修正条項」という意味です。
「first = 1番目の」で止まらず、このような定型句の中で覚えることが、実際に使える語彙を増やす近道です。