エーリッヒ・フロムの『To Have or to Be』という本があります。(日本語タイトルは、生きること)
この本での分析はとても細かく、日常生活のあらゆる場面について言及されていて、それは車や家のような、目に見える物や金のこともあれば、信頼や知識のような、目に見えないものにも及んでいる。 この、「持つか、あるか」という観点で見ると、今、世の中に出ている価値観のほとんどは「持つ」ことが善という暗黙の了解を大前提にして成り立っていることばかりだ。しかし著者は、理想的な生き方とは、「持つ」ことを重視する生活ではなく、「ある」ことと重視する生活にあると主張している。
例えば「子供を持ちたい」は→「いい母親(父親)になりたい」
今一度、人類が読み直す必要があると思う。
現代人は「持つ」という言葉に鋭敏になっており、持ちたがり、お金をむしり取る人であるように思えます。 そして、まさに獲得の中にこそ、現代人は自分自身の幸福を見出し、正義であろうと不正であろうと、あらゆる獲得を喜びます。 したがって、持つは、【なる】ではないから、最終的には不幸になります。