【ご報告】
株式会社BRAINとして初めての英語論文が、理学療法分野の国際学術誌「Physiotherapy Practice and Research」に掲載されました。
テーマは、
「慢性期脳卒中における重度の上肢運動障害に対して、どのようなリハビリが研究されているのか」
です。
脳卒中後に残る重度の上肢、つまり腕や手の運動障害は、改善が難しいとされている分野です。
今回の論文では、世界でどのようなリハビリ手法が研究されてきたのかを調べ、802本の文献から条件を満たした16本の研究を選定し、その内容を整理しました。
主な結果は3点です。
① 電気刺激、ロボット訓練、非侵襲的脳刺激など、さまざまな手法が研究されている
② 一部の研究では改善が報告されているものの、有効性を明確に示した研究はまだ限られている
③ 特に、FMA-UEが10点未満の非常に重度な上肢運動障害のある方だけを対象として、有効性を示した研究は確認できなかった
私たちのような保険外リハビリ施設には、重度の上肢運動障害に悩む脳卒中当事者の方やご家族から、数多くのご相談が寄せられます。
しかし、必要としている方が多い一方で、この領域の研究はまだ十分ではありません。
だからこそ私たちセラピストは、重度の運動障害がある方に対するリハビリ手法を開発し、その有効性を一つずつ検証していかなければならないと考えています。
「もう良くならない」と受け止められがちな重度の上肢運動障害に対しても、世界中で回復の可能性が探られ続けています。
BRAINも、臨床と研究の両輪で、脳卒中リハビリテーションの可能性を広げていきます。