商売人に「休み」はない。物理的に365日休まず働けというのではなく、休日であっても「常に商売のことを考える」ということだ。
特に、「土曜の午前中」の使い方は極めて重要である。
尊敬する経営者に話を聞くと「土曜の午前を制する者がビジネスを制する」と口をそろえて教えてくれる。
この人は本物の商売人だと唸らせる人に教わり実践し続けていることは、下記である。
① 今週の振り返り(やるべきことが完遂できていたかのシビアなチェック)
② 緊急性は低いが「重要性が極めて高い」経営課題についての思考をする
③ 経営書などを読み込み、中長期で会社が飛躍するアイデアを作る
「考える」とは、頭の中で悩むことではない。紙に書き出すという行為である。
整理したアイデアを紙に書き起こし、「次の週に必ずやり切る重要な3つのこと」を手帳に記して常に持ち歩く。
「この一週間の整理と、思考の時間を経営陣やマネージャーやっている」組織には、強靭な「芯」が通る。
逆の組織は、常にフワついた行き当たりばったりの運営になる。
休日の過ごし方・商売への準備が平日の成果を最大化させる。
組織規模が大きくなればなるほど、経営やマネジメントは「小さく」考えなければならない。
小さく考えるとは、以下の3つを徹底することだ。
① 現場視点で
② 顧客視点で
③ 極めて「具体的」に
この泥臭いプロセスを経ずに、いきなり「大枠の仕組み」を作ろうと100%失敗する。それは現実離れしたただの『妄想』であり、現場は1ミリも動かない。
むしろ経営と現場の距離がどんどん離れ、「耳が痛くても重要なこと」のキャッチアップができなくなり、最終的に致命的な意思決定のミスを犯す。
現場はどのように動いているのか?顧客とどんな会話が生まれているのか?何より「実行」の導線はどうなっているのか?等、この細部の解像度を上げずに語る戦略など、絵に描いた餅に過ぎない。
大きなことを成し遂げるために、まずは極小の現場から考える。そして大きな思考へと繋ぐ。
この「ミクロとマクロの反復回数」の分だけ、良質な意思決定ができる。 現場を見ない「大枠の思考」はただの妄想であると、肝に銘じておくことだ。
ベンチャー経営は常に「不安」との戦いだ。
しかし、常に不安を抱えて押し潰されそうになっている経営者やリーダーは、単に「不安の原因を突き止めずに、頭の中で堂々巡りをしているだけ」のケースがほとんどである。
大体の人間は、書き出しもせずに悶々としているから不安が大きくなる。不安を感じたら、即座にノートへ全て書き出すことだ。書き出してみると、不安には基本的に「3つの属性」しかないことに気づく。
① すぐに解決できるもの
個人的な経験則だが、不安の大半はこれだ。悩む前にさっさと行動して、根本原因を物理的に取り除く方が圧倒的に早い。
② 自分では解決できないもの
マクロの景気や〇〇ショックなど。これは「自分にはコントロール不能だ」とスパッと諦め、自分がコントロールできる変数にのみフォーカスする。分解していけば、自分に解決できる要素は必ず見つかる。
③ なんとなくの漠然とした不安
はっきり言うが、これはただ「暇なだけ」である。人は時間を持て余した時に余計な不安を抱く。「やること」と「やらないこと」を、極限まで覚悟を持って決め切れていない証拠だ。
頭の中で悩まない。不安を感じたら即座にノートへ書き出し、潰せるものを一つずつ確実に潰していく。やることを徹底的にやり切っていれば「不安」は小さくなり、あとは天命任せる、といった割り切りが出来るようになる。